Thursday, January 16, 2020

君はGlobal Entryを知っているか?

Eng"R"ishmanは日本人なので、アメリカに長期滞在するためにはビザが必要になります。最初は交換留学ビザであるJ-1 Visaで7年, 次は特殊労働ビザであるH1-B Visaで(いわゆるJ1 Waiverという奴です)で3年半ほど、足かけ10年半ほど(いや、11年近くかな?)ビザ持ちで米国滞在を果たしたのでした。そして11年目にして晴れてグリーンカード(U.S. Lawful Permanent Resident Status)を手に入れ忌々しいビザ持ちの生活とはおさらばしたのでした。

Visa 持ちで何がうっとうしいかといえばアメリカ再入国の時です。山のような書類を手に米国国境で冷や汗かきながら(かかなくてもいいんだけど)入国審査を受けるわけです。一度カナダで学会があったときなど、ビザのスタンプを押してもらう為に領事館に行ったら担当係の勉強不足で「Jビザで7年も過ごしたのだからアメリカには再入国できない、2年間日本かどこかで過ごすように」と言われました。「いやいや、これはJ-1 waiverと言いまして・・・」と説明してもけんもほろろの対応です。慌てて自分の弁護士(移民やビザ関連専用の弁護士ー長期滞在するためには皆さん多かれ少なかれお世話になる存在です)に連絡して領事館に連絡してもらい、翌日には「あれ間違ってました、すみません、ビザ取りに来てちょーだい」と領事館から連絡を頂き事なきを得た次第です。しかしお陰で帰りの飛行機はキャンセルして予約し直す羽目になるし、帰米は遅れるし、家族にも心配掛けるしで、たまったものではありませんでした。

グリーンカードを得た今となってはアメリカへの再入国がビックリするほど楽になりました。取得して最初の再入国の時など、あまりにも楽なので「え?これだけでいいの?」と拍子抜けするぐらいでした。パスポートやグリーンカードなどの基本的なものを除けば、ビザ所持時のような膨大な書類審査もないし、基本的に飛行機を降りたら、国境審査のKioskでグリーンカードを専用の機械にかけて、指紋を取られ、顔写真を取られ、係員にパスポートとグリーンカードを見せて簡単な質問を受けるだけで再入国出来ます。ビザ持ちの時のネチネチとした国境審査と比べれば天と地との違いです。ビザを所有していたときは再入国の作業がうっとうしくて、日本への一時帰国をためらうぐらいでしたから、グリーンカードを得てから日本や米国外への旅行も心安らかに?行う事ができるようになりました。万が一ビザのトラブルで再入国出来なくなるとしゃれになりません(で、実際そのような悲惨な事例を時々聞きます)。

というわけでここ数年は比較的心穏やかに国境審査を受けていたのですが、最近飛行機で米国に入国する度に見かけるGlobal Entryというロゴが気になっておりました。何やら専用の別のレーンから、長蛇の列に並ぶ我々をあざ笑うかのように素早く国境審査を脱出している人々がいる?これは何?と思っていたら何人かの方に「え?あれだけ旅行していて(EngRishmanは仕事で日本によく帰るんです)Global Entryに登録してないの?超便利なのに・・・?」と激しく勧められました。

というわけでGlobal Entry、登録してみましたのでその顛末記をば備忘録的にここに記しておきます。ちなみにこれ、米国市民か、永住権をもつ人たち、あといくつかの国の人(日本は含まれてない、残念!)のためだけのサービスなので、ビザ持ちの日本人は応募できませんのでご注意くださいませ。Eng"R"ishmanは永住権を持っているので応募可能なのでした。あと、ただでは無くて5年間のサービスに100ドル払う羽目になります。これを高いと思うか安いと思うかは人次第。ただしこのサービスを使っている人は口をそろえて「100ドルの価値は絶対にある!」とおっしゃります。ほほう。

このGlobal Entry、要は自分の情報をあらかじめ米国の政府機関(Customs and Boarder Control)に登録しておくことで「怪しい人物じゃないよ」とスムーズに再入国出来る仕組み、という理解になります。再入国時のトラウマを思うと登録してみたい、とは思っていたのですが、あの忌々しい専門医試験などにはばまれ?なかなか作業が出来ませんでした。さらに言えば、Eng"R"ishmanは基本的に面倒くさいことが大嫌いなので、書類作業など特におっくう(とは言ってもオンライン作業だけなんだけど)でなかなか始められなかったのでした。

その忌々しい専門医試験も無事終わり年も明け、2020年に入りようやく重い腰を上げて面倒くさがりのEngRishmanも書類作業に挑戦したのでした。基本的にオンラインで自分の情報をちまちま入力していく作業ですが、これがネチネチと細かい情報を聞かれて実にうっとうしい。Visaでアメリカに滞在していた頃の悪夢の10年間が蘇ります。あの時は本当に書類地獄でした。何を隠そうEngRishmanは書類作業一般が本当に苦手で、出来ることなら書類なんぞは避けて平穏な人生を過ごしたいのですが、このVisaに関しては地獄の書類作業の連続でした。それほどではないにせよ、このGlobal Entryのオンライン入力、実にうっとうしい。でも悪態をつきながら入力していたら、いつの間にか30分ほどで終了。なーんだ、こんなに早く終わるならもっと早くに申し込めば良かったよといういつものパターンです。あとは自分の入力した情報が審査に掛けられ、合格したらインタビューという流れです。

とういうわけで、オンライン作業終了から数日で「書類差審査合格 (Conditional Approval)」の連絡が。あとは専用機関でインタビューを受けるだけです。が、ここで罠がありました。おらが村ことロードアイランド州でのインタビュー可能な日付をみたら、すでに6月までインタビューの予約でいっぱいで空きがないではありませんか!一番早くてもインタビュー可能な最初の日は7月1日??6ヶ月待ち?いやいやいや、ご冗談でしょうファインマンさん?おとなり街のマサチューセッツ州は?え?いまインタビューはやっていない?え?は?というわけで1ヶ月以内にインタビューできる「近くの」場所を探したらなんとニューヨークやメイン州などしかでてきません。「まさかこのためだけに何時間も掛けて家族を犠牲にして旅行なんかしないよね?」と妻にはやんわりと釘を刺され退路を断たれます。というわけでこのオプションは最初から無かったことに。困った〜というわけでこの大河ドラマは続きます(かもな、←おい!)

Wednesday, January 15, 2020

通勤時間の楽しみとバックアップの重要性について

アメリカで生活する者の常として車で通勤しておりますがその間は講義オーディオを聴講するか、Podcastを聞いております。The New York Times の The Dailyは抜群に面白い。月曜日から金曜日まで毎日米国東海岸時間の朝にアップデートされるので、朝の通勤のお供にちょうど良いです。昨日は昨今話題のCarlos Ghosn氏にまつわる放送でしたがよくまとまっていて実に面白かったです。問題は面白すぎて勉強用の講義オーディオを聞く機会が減ること。通勤前にどのPodcast、講義オーディオを聞くというのはなかなか悩ましい問題です。人生は選択の連続ですなあ(←大げさ)。

しかしこの記者、せっかくの単独インタビューの録音を落とすとは・・・まじっすか?iPhoneか何かでバックアップの録音はしていたのかな?バックアップって大事だなあ、と思った話でした。
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Sunday, January 12, 2020

試験の直前と直後の勉強

10年前に呼吸器内科専門医試験を受けたときにこのような文章を書いていたのですが、貴方はどちらでしょう?以下に引用します。2009年の10月23日の文章でちょうど試験を受ける直前に書いた文章です(よくもまあ、直前にのんきにこんな文章書いているよ)。

あなたは直前まで勉強?それとも直前はのんびり派?
https://nantaro.blogspot.com/2009/10/blog-post_23.html

「えーと、金曜日というわけで週末明けたら試験ですが何か?わははは。というわけで、今日も病院で教科書読みふけってたら「いい加減勉強やめたら」といわれまくりです。なかには「僕だったら週末はゆっくりして勉強はしないけどなあ」とやや真剣にアドバイスしてくれる先生も。アメリカでは「直前はまあのんびり過ごす」派がけっこう幅をきかせてるんですが、どうなんすかね?これ。ぼくなんか医学部受験のころなんか、本当に当日大学ついても勉強してました。同僚に言わせると「この時期に勉強しても不安が増すだけでパフォーマンスが落ちる」などなど。そうなんかなあ?

ちなみに某大学の医学部受験のときなんか、まさに直前に復習した問題がそのままで出て「ラッキー」という感じでした。解き方、解答含め全部暗記してたので、試験受けてると言うより、市役所行って書類埋めてるような感覚だったような。まあ、そういう経験があると、「直前まであがく」勉強がなかなかやめられないです。アメリカ人とかで前日にビールのみに行くとか言う人がいるけど、僕にはできないなあ。

というわけで、皆さんは試験の前は直前まで勉強されます?それとも前日ぐらいはのんびり過ごされますか?>というわけで勉強に戻りまーす。」

というわけで上記の文章から10年経った今現在ですが、僕は未だに直前まで勉強を続ける派です。ま、試験直前にならないとお尻に火がつかないというのは以前書いたとおりですが。試験当日の朝も当然勉強します。というか、直前はのんびりする、というのが僕には未だに理解できないのです。直前の勉強でさらにパフォーマンスが上がる気がするので「直前はのんびりリラックスしましょう」というアドバイスがどうしても受け付けられません。ま、個人的な経験で、遙か昔、某医学部を受験した際に直前に復習したことがそのまま試験に出た、という成功体験が体にしみこんでいるからかもしれません。一旦そのような経験をするとなかなか抜けられないから。そして、最近特に大事にするのが試験を終わった後の復習。試験が終わったら「あーあ、ようやく終わったよ、もう試験の事は考えたくない」という方がいらっしゃいます。(いらっしゃる様な気がする)。気持ちは分かりますが、これ、実に勿体ないと思うんですよね。試験直後の復習こそ実に勉強になるし、体にしみこむ気がするのですが。というわけで、試験のあともしつこく復習を続けるEng"R"ishmanなのでした。そんな偉そうなこと書くなら、ちゃんと余裕もって試験勉強始めろよ、って話ですよね→自分。

Friday, January 10, 2020

続けるコツ

正月になると「新年の誓いをいかに長続きさせるか?」という記事が雨後の竹の子のように出没します。新年の誓い、というのはよほど長続きしないような物です。かくいうEngRishmanも新年の誓いを立てては数ヶ月後にはあえなく敗退、という毎年をつづけています。というわけで、このブログも出来たら(珍しく10年以上続いて降りますが)細々更新していきたい物です。

Thursday, January 09, 2020

試験勉強のコツ

初めて米国の呼吸器内科専門医試験を受験した頃の10年前のブログを読み返していたら結構面白い。こんなこと書いていたんですね。今の自分に読ませたいですよ、全く。以下引用。

(10年前のコメント)
(1) Evernote は勉強の役に立ったぞ

http://www.evernote.com/

別に回し者でもないのですが、このメモをパソコンでオーガナイズするようなソフト、なかなか勉強には便利だと気付きました。論文の表(PDF format) などを貼り付けておいて、あとで出先でiPhone (にもインストールしておくと、自動的にメモをシンクしてくれる)でささっとチェック。大学受験のころは、細かい記憶事項をカードにまとめて、出先で復習してましたがそのハイテク版、といった感じですね。たとえ一分しかなくても結構復習ってできるもんです。こうしてみると、いかに必要な情報へのアクセス時間を短くするか、ということが受験勉強の肝のような気もしてきました。ちなみにこのソフトの便利さに気付いたのは試験前日でしたがなにか?わははは。

(今回のコメント)→Evernoteは今回も使いましたが、使用頻度は少し落ちたかな?ACCP Seekがハイライト出来ない非常に使い勝手の悪いユーザーインターフェイスなのです。というわけでACCP側にFeedbackしました。ちなみにWeavaというWebsiteにハイライトを引くソフトを最近は利用する事が多いです。
https://www.weavatools.com/

(10年前のコメント)
(2) 本を読むのに疲れたらスライドを眺める。
特に病理の勉強をしているときは、文字読むのに疲れたらぼーっとスライドを眺めるのもなかなか気分転換にもなり結構勉強にもなりました。要は疲れてきたら勉強に使用する媒体を換えてみるのも手ですな、というお話です。オーディオブックもしかり。

(今回のコメント)→今回はかなり耳学問、目学問の割合が増えました。文章はもっぱらiPadやパソコンから読むことが多くなりました。持ち運びはiPadの方が圧倒的に楽ですよね。

(10年前のコメント)
(3) 本を読め、本を
(2)と関連するのですが試験勉強を数ヶ月前に始めたときはやたらオーディオブックばかり聞いてました。でも教科書読んだ方が効率よい、というかオーディオブックは単独では勉強の足しにはあまりならないかなあ、というか、もっと他のメディアと組み合わせて使うべきだったかなあ、と反省しております。教科書読んだ後、復習の意味でオーディオブック聞くとすごく勉強になる気がしましがいかがなもんでしょう。」

(今回のコメント)→オーディオが今回の勉強の主力選手。最近はiPhone やiPadに読み上げ機能がついたので、実際の音声教材が無くても(機械的な音声さえ我慢すれば)音声で勉強できます。本当に便利な時代になりました。

(10年前のコメント)
(4) 問題集をやる量は教科書を読む量と比べバランスよく

これも反省を込めて。僕は問題集から入る勉強法が好きで、大学受験のときはもっぱらこの方法を使っていたのですが、やっぱり教科書(というかレビューブック)読まんといけませんよね。システマティックに知識が入ってこないので。何事もバランスよく・・・・が基本かと。反省。

(今回のコメント)→反省。10年前にいいこと書いてるじゃんか!(←おい!)

(10年前のコメント)
(5) 問題集で勉強するこつ:正解にこだわるな!

問題集を解く際はとかく正解したかどうかで一喜一憂してしまうのですが(僕はまさにそのタイプ)、重要なのは「何故ほかのオプションは間違っているのか」ということかとおもいます。要は他のオプションを否定した上でちゃんと正解のオプションを選べているかどうかが重要なのですね。ただ正解が選べるだけではだめなのじゃ(ってあなた誰ですか?)解説をしっかり読み込み、特になぜ他のオプションが間違っているのかを理解するのが重要かと。これも反省。」

(今回のコメント)→これは以前に比べれば改善したかな?他の選択肢もちまちま読むの時間かかるんだけど(←おい!)

(10年前のコメント)
(7) たとえ勉強の総量は同じでも、長い期間かけてこつこつやった方が身につく

あたりまえやんけ!と言われそうですが、いや年取ってくるとますますこれが当てはまるような。学生時代は前日の一夜漬けで乗り切っていたんですが体力も集中力も落ちてくるので、これは本当にきつい。それに、長い時間かけて読み込んだ方が明らかに定着している。要は余裕もって勉強を始めろ!という話でしょうが、これがうまくできたらなあ(遠い目)いや、本当に自分への反省を込めて書いております。

(今回のコメント)→反省、本当に反省。前回は3ヶ月ぐらいは準備に時間掛けたような(そんでもって「6ヶ月は準備に時間掛けるべきだったと反省」)。今回は1ヶ月ちょっとの準備期間。良くないです。少ない量でもコツコツ続けるというのが本当に苦手なのね、自分。

(全体を通してのコメント)→ひたすら反省ばかりやんか!!
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Thursday, January 02, 2020

【試験勉強】米国呼吸器内科 専門医更新試験を受けてきました

皆様新年明けましておめでとうございます。ここニューイングランドも日本に遅れること約半日、ようやく新年を迎えました。旧年中は皆様にはこのブログをご愛読頂き誠にありがとうございました。本年も皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げますとともに当ブログもよろしくお願い申し上げます。気が向いたら更新しますね(←おい!)

さて、しばらく更新が滞っていてすみませんでした。夏の終わり頃から仕事などが忙しくなりすぎて(注:あくまでも自社比です)首が回らなくて、「ブログどこじゃねえ!」状態でした。すみません、でもほんと10月11月は特に「怒りのデスロード」状態で毎日心安まる時がなかったです。特に11月の末に10年に一度の米国呼吸器内科専門医更新試験があったのが致命的でした。10年前、まだニューヨークで呼吸器・集中治療のフェロー時に受験したときには資格「更新」試験では無くて、資格「取得」試験でしたが当たり前だけど、10年前になるんですよね。時の経つのはなんと早いことよ。十年一昔、光陰矢のごとし、「沖の干潟遥かなれども、磯より潮の満つるが如し」ですねえ。この十年に一度発生するろくでもないイベント、専門医資格更新試験を清水の舞台からバンジーする気分で受験して参りましたのでその顛末記をば。

さて、11月の終わり(確認したら2019年11月21日でした)に行われるこの試験、落としたら米国呼吸器内科専門医資格を失う→職を失うかも・・・という恐怖で、「えらいこっちゃ、えらいこっちゃ」と数ヶ月前から日々勉強をしていました・・・と書きたいところですが、日々の忙しさにかまけ、なかなか勉強をする時間がとれませんでした。いや、もとい、「意識的に勉強する時間を確保する」ことをしていなかったのです。とは言っても試験の3ヶ月前には問題集を買い、あまつさえ「勉強のため」とiPadも新しく更新して勉強する体制を整えていたにも関わらずです。

10月に入り試験まで2ヶ月を切っても日本出張米国の呼吸器・集中治療専門医の学会(毎年のハイライト)などがあり「試験勉強どこじゃねえ!(←おい!)」状態でした。更にゾンビの様に襲ってくる原稿の締め切り。これはやばい、勉強しないと本当にやばい!!状態になったのが1ヶ月前。そういえば10年前はACCP- CHESTのボードレビューコース(アリゾナのリゾートホテルで開催、5日間朝から晩まで缶詰)に参加したっけ・・・今回は5日間も仕事を投げだしボードレビューに参加している暇もありません。10年前よりも明らかに準備不足・・・しかしここまで来るともう後がありません。いよいよ本当にお尻に火がついてきました。

そこで準備した教材:

(2) ACCP SEEKという呼吸器内科専門医試験用の問題集

の二つ。はい、二つだけです。十年前に勉強したときはACCPが専門医試験用の便利な参考書出していて非常に重宝したのに、最近は全くアップデートされておらず使えません。というわけで上の二つの教材をメインに使いながら、分からないところ、あやふやなところは参考書やUpToDateハリソン先生、その他論文などを読みながら補完する勉強法でした。しかし大学受験の頃と違って日中は普通に仕事があります。朝には職場に行き臨床・教育・研究のお仕事がありますから夜まで家に帰れません。誰も「いつも仕事頑張ってるね、ありがとう。それはそうと大事な試験があるんだろ?今日という一日は試験勉強のために使ってくれ、仕事しなくていいから」なんて言ってくれません(わけないか)。家に帰れば家事が待っております 。夕ご飯の準備とか、子供達を寝かしつけたりとか、朝になったら起こして朝ご飯食べさせて学校に連れて行ったり(共働きなので嫁さんが働いている週は僕が送り迎え担当)とかそういう奴ですね。いや、こんな環境で試験勉強とか、ははは、ご冗談でしょう、ファインマンさん、という感じですが嘆いていても仕方ない。

仕方がないので対策:

(1) 耳学問1:通勤時間(車を運転している時)は全て勉強。講義の録音を耳から聞く。当然車に同乗している家族(主に子供達)からは大ブーイング、でもここは「パパが試験に落ちたら一家が路頭に迷うから」とねじ伏せました。脅かしすぎて子供の一人からは「パパが試験落ちたら本当に私たち路頭に迷うの?」「合格点数って?」と真剣に聞かれる羽目に。「うーん、路頭に迷うかも・・・合格点数って何点なんだろうね?(←おい!)」としどろもどろの回答をする羽目に。自業自得だ。
(2) 耳学問2 : Airpod 暇さえあれば Airpod(期せずして「五七五」になった)。というわけでスキマ時間があればAirpodを耳に突っ込みiPhoneに貯めている講義を聴く時間!とせっせと講義を聴いてました。Airpod最高!最近Proが出たけどね。
(3)目学問1: これまたiPhoneを最大活用し、問題集のアプリケーションをダウンロードし、朝起きたらベッドの中で問題を解く。仕事の間もiPhoneをちまちま見ながら問題集を解くことを繰り返してました。しかし、なんと!10年前は余裕で読めていた小さな文字が読みづらい!これが噂に聞く老眼か?こしゃくな!罠にはめおって!!(←どこが罠やねん)
(4) 目学問2: 家事などをしながらでも勉強はできる!料理をしながら手元にiPadを置き講義のビデオを拝聴。よそ見調理は良くないですよ、でも背に腹は代えられぬ。

上に書いた方法を駆使しながら10年前と比べめっきりおとろえた体力知力眼力を総動員しながら勉強を続けます。しかし11月に入っても出張は続きます。あまつさえ、11月の半ばは1年の中でも最も出張講義が多く入った月でした。時間がまじで足りん、やばい!本当にやばい!当然のことながら出張講義の準備もしないといけません。出張は当然自分が講義をする方なので、初回受験を控えたシニアフェローの先生のように「試験勉強がきつくて・・・今回は先生のレクチャーでれません、すみません」とキャンセルする訳にもいきません。こっちだって「試験勉強忙しいから講義キャンセルね」って言いたいよ。言わんけど。1週間前になるといよいよ「これはやばい!」という気持ちに拍車がかかります。ここで「時よ止まれ!」といけたらよいのでしょうが、生憎当方そのような特技は持ち合わせておりません。せいぜい、無駄にあがくぐらいです。

そしていよいよ受験の日。試験の度に「あと1週間あれば!」と毎回思うのは何故?ほんと、あと1週間あればもう少し準備出来たのに。と思うのですが、そう思うんだったら1週間早くから準備始めなよ、という話ですよね、全く。8時間の長丁場の試験を終え、疲労困憊の末家路についたのでした。

年明けには結果が出るだろうと戦々恐々としながら日々を過ごしました。この試験落としても一般内科の専門医資格はあるから、ホスピタリストとして過ごすか?などとろくでも無いことを考えながら細々と試験の復習などをしておりました。

そしたらなんと以外と早く、試験から1ヶ月以内にそのメールは突然にやってきました。12月19日にABIMより「重要なお知らせ」のメールが。え、もう?心の準備ができてないんだけど?と宮本武蔵を待つ佐々木小次郎の気分です(知らんけど)。ちなみに合否はメールには直接表示されず、リンクをクリックすると分かる仕組みです。これ、本当に心臓に良くない。




リンクをクリックしたら・・・・






































合格してました。良かった〜。点数見ると全体の平均よりは良かったです。なーんだ、びびって損したよ(←ええ加減にせえよ、自分)。というわけで専門医更新試験のお話でした。次回こそはちゃんと余裕もって試験勉強しましょうね、自分。
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Monday, September 02, 2019

夏の終わりの告げ方

EngRishmanは夏が大好きなので(でもここ数年夏に日本に仕事で戻っているのですが、その暑さ、湿度にはびっくり!)夏の終わりは実にさみしいです。ここニューイングランドでも朝晩は肌寒いぐらいで、朝ベッドから抜け出して少し外へ出てみるとそのあまりの肌寒さにびっくり。「夏も終わりで秋が到着したか」と朝からがっかり感が半端ないです。

さて、夏の終わりを悲しむのはEngRishmanだけではないようで、学校が始まる子供達も同じ思いな様です。「いかに夏の終わりを子供達に告げるか?」はアメリカ人にとっても大きなテーマであるようです。というわけで、このNYTimesの記事(というか漫画)、笑いました。ご笑覧あれ。

How to Tell Your Kids Summer Is Over (Without ruining the rest of summer.)

あなたは英語をしゃべりますか? Parlez-Vous Anglais?

パリ在住のNYTimesのライター Pamela Druckermanさんの書く記事は好きで比較的読んでいます。特に Why It's So Hard to Learn French in Middle Age という記事は凄く良かったです。外国に住む外国語話者の悲哀を扱っていてまさに当ブログのテーマとも言えます。さて、その彼女が8月に書いた記事がこれ。

Parlez-Vous Anglais? Yes, of Course.

この記事も面白かった!確かに数年前ドイツの医学部で医学生を教えたとき、彼らの英語が非常に綺麗なのにびっくりした覚えがあります。ただ誰もがそうというわけでもなく、特に年配の教授レベルの先生方の中ではむしろ英語に苦労してらっしゃった方もちらほら居たような・・・街のパン屋さんでパンを買うときもだめでした。レジのおばちゃんが若い子に「ちょっとあんた、この英語喋る客の相手してよ!」と(おそらくはそのような意味のことを)ドイツ語で叫んでいたのが懐かしい思い出です。なぜこういうときはドイツ語でもすんなり頭に入るんでしょうね?

ヨーロッパの、特に若い世代は急速に英語を上達させているのかもしれませんね。はてさて、日本はいかに?EngRishmanの母校がある京都に最近立ち寄った経験からすると、ホテルやタクシーの運転手の方の英語は(EngRishmanが京都にいた20年前と比べ)大分上手になられた印象があるのですが、如何なもんでしょう?

Sunday, September 01, 2019

効率のよい外国語学習法 7箇条

皆様いかがお過ごしでしょうか?英語の学習、はかどってます?留学16年目にしていまだ英語に苦労するEngRishmanが通りますよ。この間子供(アメリカ生まれなのでnative speaker)に「どう、パパの英語って上達した?ちょっとはnativeに近づいた?」と聞いたら、「ちょ・・・そもそも文法からして間違いだらけだから、そこからして全く駄目だし、ははは」と(言う意味のことを英語で)言われました。子供は正直です。さて、口の悪い同僚に「お前は英語に専念しておけ(割に的確な指摘です)」と言われながら、他の言語に手をだす悪い癖が治まらないEngRishmanです。というわけでフランス語における効率の良い学習法のお話。

EngRishmanはDuolingoを中心にフランス語を細々と学習を続けていますが、一向に上達せず、妻には「かなり長い間勉強してるよね?」とその学習効率の悪さを指摘される始末です。ま、そのような星の下に生まれたと諦め死ぬまで効率の悪い学習法と心中しても良いのですが、まあ、出来たらもう少し効率の良い学習法はないものかとグーグル先生に聞いてみました。すると以下のリンクが見つかりました。

読んでみると、確かに、確かに!とうなずくことばかり。しかも他の言語(英語とかね)にも応用できるのではと思い、皆様に紹介させて頂く次第です。引用はDuolingoのフォーラムからで、EngRishmanの意訳(超訳?)をつけました。ちなみにDuolingoというのはオンラインの語学学習サイトで、無料なのが信じられないほどよく出来ています。凄くお勧めで使ってない人はEngRishmanの駄文なんて読むのを直ちに辞めてリンクに飛ぶべし!

https://www.duolingo.com/

https://forum.duolingo.com/comment/20643912/How-To-Learn-French-Efficiently

(1) Write down everything. Rewrite your mistakes, correct what you've
written. I write down everything I learn on Duolingo and make it look
aesthetically pleasing with markers! It keeps me motivated.

なんでも書き留めること。間違えた箇所を書き直し、訂正しましょう。私はDuolingoで学んだことを全て書きとどめているし、マーカーを使って見た目も美しくしています。こうすることで学習意欲を保つんです。(訳注:書きとどめるのか・・・面倒くさいなあ←おい!)

(2) Re-do Duolingo lessons. Do them 5 times if you need to and ALWAYS
remember to keep those lessons gold!

Duolingoのレッスンをやり直すこと。必要なら5回繰り返しても良いし、lessonsを常に「ゴールド」状態に保つように(訳注:Duolingoはシステムを時々「大変革」するので戸惑います。ゴールドに保つ(というか持っていく)の大変なんですよ)

(3) Watch French YouTubers and French videos in general. This could be
movies, documentaries or just short clips in French. There are a TON
of those on YouTube. (Don't forget to turn the subtitles on!)

フランス語をしゃべるYoutuberの番組を見ましょう。映画でも良いし、ドキュメンタリーでも良いし、短いクリップでも良し。沢山あるから(サブタイトルを「オン」にするのを忘れないように!)(訳注:フランス語のYoutubeチャンネルか!確かに!・・・EngRishmanが最も参考にしたアドバイス)

(4) Use other French learning resources, type in "French" on the app store
on your phone and download some French apps! Write down everything you
learn on there too :-) I suggest Memrise.

他のフランス語の学習リソースも活用しましょう。App storeで"French"とタイプして出てくるアプリをいくつか試してみましょう!ここでも学習したことは全て書きとどめましょう。私はちなみにMemriseを使ってます。(訳注:確かに!でもMemriseあまり使ってない)

(5) Listen to French audio books or French music. You can download audio
books on the app store or find them on google, and listen to French
music on YouTube.

フランス語のAudio booksを聞いたり、フランス語の音楽を聴いてみる。app storeからダウンロードできるし、グーグルして見つけるも良し。Youtubeでフランス語の音楽を聴くのもいいですね。(訳注:ここでもYoutubeですね)

(6) If you can, talk to native speakers. It'll help familiarize you with
the language. Don't be shy to ask questions to them!

可能なら、周りにいるフランス語 nativeとしゃべってみましょう。言葉により詳しくなります。恥ずかしがらずに質問しましょう。(訳注:スペイン語のNativeなら周りに沢山いるんだけど、フランス語のnativeとなると見つからないなあ・・・)

(7) Study French for at LEAST 30 minutes every day. If you can't do 30
minutes, don't worry- just do your best.

一日少なくとも30分はフランス語の学習に充てましょう。もし、30分取れなかったら?深く気にしないで、ベストを尽くしましょう。(訳注:30分かあ・・・(遠い目))

皆様、如何でしたでしょうか?Happy Learning!

Tuesday, July 02, 2019

【PODCAST】Recode Decodeであの Joichi "Joi" Ito 氏、こと伊藤 穰一氏のインタビュー

Podcastは大好きで様々な放送を良く聴くのですが、MITメディアラボ所長でMIT教授である伊藤 "Joi" 穰一氏のインタビューがRecode-Decodeに収録されてました。これだからPodcastを聞くのはやめられない。そういえば最近MITの元学長がインタビューされてましたが、これも面白かった!

https://www.vox.com/recode/2019/6/26/18758776/joi-ito-mit-media-lab-resisting-reduction-exorcist-kara-swisher-recode-decode-podcast-interview

というわけで皆様も是非!伊藤氏は日本にお生まれですが、中学・高校時代は日本で過ごされたのですね。実に綺麗な英語でお話になります。それにしても、こんなインタビューが簡単に(インターネットへの接続さえあれば無料で!)聞けてしまうとは、いやはや、凄い時代です。若い世代の方が本当に羨ましい。

Saturday, June 15, 2019

POCUS and Me

EngRishmanの最近の主な仕事がPoint-of-Care Ultrasound
(POCUS)を教える、ということです。身体所見の延長としての超音波を学生さん、研修医やフェローの皆様に教えています。

というわけで、突然思い立って英語でブログを始めて見たのですが、よろしければどうぞ。メモ的に書きためておいたら自分の確認用に便利かなあ?と思いまして。(あと、良く来る質問などはブログにまとめておいたら便利かな?とも思いまして)。唯一の問題は英語で書いていると言うことです(ま、教える相手がアメリカ人だから彼らに読めるようにするには英語で書くのが一番なのです)

https://pocusandme.blogspot.com/

というわけで英語の間違え見つけたら教えてくださいね(←自分でチェックしましょうね)

Sunday, May 05, 2019

【英語の記事】How to Do a Data ‘Cleanse’


これもDavid Pogueの記事から。まあ、基本的なことばかりですが、結構大事ですよね。それにしてもバックアップ取っている人って全体の6%ですか?まじっすか?これ本当に大事です(もしまだであれば今すぐバックアップ取るのをお勧めします)

ちなみに僕はTime MachineとDropbox(に加えてiCloud)でバックアップ取ってます。写真はiCloudとTime Machine, 重要な書類はDropboxとTime Machineで、という感じでしょうか。何回も痛い目に遭いましたからねえ〜(←結局そこかい!)

【英語の記事】The Best Advice You’ve Ever Received (and Are Willing to Pass On) - by David Pogue at NYTimes

The Best Advice You've Ever Received (and Are Willing to Pass On)

技術系のコラムニスト、David Pogueの執筆するNYTimesの記事は割に好きでよく読んでいたのですが、彼が2013年に(だったかな?)Yahooに移ってから見かけることは無くなりました。残念。と思いきや、2019年になって再び見かけるように。あれ?職場また変わったの?と思いきや少し説明がありました。


なんせこの記事けっこう面白いです。NYTimesで彼の記事が再び読めるようになったのは嬉しいことです。ちなみに彼のVideoも結構面白いです。以下のリンクはiPhoneが発表された当時のもの。馬鹿馬鹿しいですが結構笑えます。


Tuesday, April 30, 2019

【語学】中年になってからフランス語を学ぶのは何故大変か

New York Timesは時々どんぴしゃな記事を載せてくるので大好きです。この記事など「何故貴方はこちらの心の内をこうも見透かしているのか?」と思うほどです。特に第一段落と第二段落はあまりにも状況が似通っていて(まあ、細かいところは違いますが)「あなた、私のことスパイしてますよね」と思ったぐらいです。

Why It's So Hard to Learn French in Middle Age

なぜ中年になってからフランス語を学ぶのはこんなに大変か。「フランス語」を「英語」に変換すればEngRishmanのできあがりです。この記事の著者は30歳代はじめにパリに移り住んだそうな。タイミング的にもほぼ同じです(←30歳ごろにニューヨークに移り住んだよ)

パリに移り住んで15年、著者は未だにフランス語のニュースをTVで見ていて何言っているか分からないそうです。あんた、私の心の友だよ。というわけでEngRishmanも実は(でもないか)フランス語も細々と勉強してますよ・・・何言っているかさっぱり分からんけど。ガハハ。

Monday, April 29, 2019

今日の英単語 Subpoena


さ、最近は毎日のように新聞で見かけるこの単語「Subpoena」ですが発音に注意

səpíːnə

です。Subのbが発音されません。poenaの部分の発音にも注意。もともとはラテン語 Sub Poena (Under Penalty)という意味だそうです。勉強になりますねえ。ちなみに「(動)(法廷に)召喚する」「(名)召喚状」という意味です。

Sunday, April 21, 2019

オリバーサックスと周期表

神経内科医のオリバーサックスの書くエッセイは大好きで良く読んだものですが、2015年に亡くなられ、もう新たなエッセイを読むことが出来ないかと思うと寂しい限りです。というわけで、NYTimesに掲載された文章を時々読み返しています。特にこの文章は好きで時々読み返してます。自分の年齢と周期表のElementを結びつけたくだりなんか秀逸だと思います。なるほど、その発想はなかったです。素晴らしいエッセイですので、皆さんも是非!
さて、皆さんの今年のElementは何ですか?僕の今年のElementは秘密です(笑)

Oliver Sacks: The Joy of Old Age. (No Kidding.) from NYTimes

Saturday, April 20, 2019

The Healing Power of Gardens


さて皆さん、何やらredactedという英単語が世の中を騒がしているような今日この頃ですがいかがお過ごしでしょうか。

さて僕はニューヨーク・タイムズの読むのが好きで、時々トレンドのページでどのような記事が読まれているのかをチェックすることがあります。

今日トレンドのページをチェックしていたら、なんと2番目にオリバーサックスの記事が出てきてるではないでしょうか。神経内科医のオリバーサックスは癌のために2015年に亡くなってらっしゃるので新たに記事を発表すると言う事は無いはずです。

読んでみるとこれは彼の著作から抜き出されたもののようでした。なるほど。ということでなかなか騒々しい世の中ですがたまには彼の文章を読んで心を落ち着けたいと思います。

Monday, April 15, 2019

音声入力について

NYTimesから、実に興味深い記事です。

米国ではカルテのDictationはわりに昔から行われていた手段だと思います。EngRishmanの入院サマリーなどをDictationで行ったことがありますが、悲しいかな、発音が悪いせいで、文字起こしをしていただく方が私の発音を理解できずに部分部分 ***(「何言ってるかわかんね」)と記載されることもよくありました。

コンピュータの音声認識の能力が格段に向上したお陰で、遙かに簡便に音声入力が利用できるようになったのは有り難いことです。

Sunday, April 14, 2019

Duolingoの仕様が変更に(フランス語、スペイン語)

時々サボりながらも細々とフランス語の勉強を続けているEngRishmanですが、久しぶりに(←「続けている」っていう説明と矛盾するやんけ、おい)Websiteを開いてみたらフランス語のサイトの内容が大分変更になっている。なんか慣れへんなあ、このシステム。でも内容はより充実したのかな?

案の定Discussionでポストが張られていました。

https://forum.duolingo.com/comment/31483256

"Hi everyone! Understandably there is concern and confusion around recent course changes, so we wanted to clarify what the changes are and why we’re excited to share them with you!"

とのことです。毎日しっかり勉強しろということですかね・・・CEFR (Common European Framework of Reference for Languages) とか初めて聞いたわ、え?常識やろって?すみませんねえ、勉強不足で。ま、すきを見て細々と勉強しますよ・・・

アメリカで医師免許を獲得する:マサチューセッツ州編 4

皆様、お待たせしました。大人気の?「アメリカで医師免許を獲得する」シリーズ、最新編です。マサチューセッツ州編の続き、これで第4回目、大河ドラマもビックリの感動巨編です(←おい!)最初からこの感動巨編(←しつこいって)を読まれたい方は以下のリンクから

アメリカで医師免許を獲得するまで USMLE and Beyond
アメリカで医師免許を獲得する:マサチューセッツ州編 1
アメリカで医師免許を獲得する:マサチューセッツ州編 2
アメリカで医師免許を獲得する:マサチューセッツ州編 3


さて、医師免許の取得に必要な書類を全て提出した後、しばらくして、マサチューセッツ州の「医師免許局(とでも訳すのかな?)」からEmailが届きました。

「USMLEのStep 3までの合格に7年以上 かかっている理由を説明しなさい」

例によってろくでもないメールです。だからそれ、以前さんざあなた方に説明したでしょうに!

「 だから日本で5年臨床してから留学したからStep3を受けるのが遅くなったんだって、前も説明したと思うんだけど?」的なやりとりをしたら、担当者のボスが「なるほどね、わかった、わかった」という反応です。どうだか・・・

と思っていたらしばらくして更に不吉なEmailが別の人からとどきます。それも数ヶ月経ってからです。やれやれ・・・

「お前の案件をLicensing CommitteeのPublic Hearingに出すから、かくかくしかじかの日に、来たかったら来てね」

とのことです。マサチューセッツ州の医師免許とるのに公聴会ですか?来たかったら来てね?何じゃそりゃ?というわけで担当者に電話したら以下の様な会話となりました(だいたいの感じ、記憶をもとに再構成)。

担当者「その日来れる?」
Eng"R"ishman「行かなきゃだめですか?ていうか行った方がいいの?外来あるから、キャンセルしないといけないんだけど」
担当者「え?外来あるの、キャンセルは困るでしょうねえ〜(そりゃそうだ、患者さんだって何ヶ月も前から待ってるんだから)」
Eng"R"ishman「でも、公聴会行った方が良いんだったら 仕方ないから行きますよ」
担当者「行った方がよいのか?うーん、それはなんとも・・・」
Eng"R"ishman「(なんじゃそりゃ)行かなくてもいいの?行くことで僕にとってどんなメリットがあるんですかね?」
担当者「メリット?うーん、それはなんとも・・・」
Eng"R"ishman「(なんじゃそりゃ)行っても行かなくても結果に影響ないの?じゃ、行かないよ。外来あるし」
担当者「うーん、それでいいんじゃないしら」
Eng"R"ishman「(なんじゃそりゃ)じゃ結果をまたメールででも教えてくださいな」
担当者「Ok」

というわけで、なんだかよく分からない展開になったのでした。とにかくあとは公聴会の結果を待つばかりとなりました。(続く)

Monday, April 08, 2019

トホホ留学記:英語におびえ,首におびえる暗黒の1年 (週刊医学界新聞)


さて、週刊医学界新聞に執筆させていただいた「トホホ留学記」、少し前にもリンクを張らせていただきましたが、編集部より許可をいただき、以下に全文掲載させていただきます。週刊医学界新聞の皆様、誠に有り難うございます!ちなみに、元原稿へのリンクは

http://www.igaku-shoin.co.jp/paperDetail.do?id=PA03305_01

です。(以下、編集部の許可を得て転載)


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英語におびえ,首におびえる暗黒の1年
南 太郎(米ブラウン大学医学部内科准教授)


こんなことを聞いてみました 
①研修医時代の“アンチ武勇伝” 
②研修医時代の忘れえぬ出会い 
③あのころを思い出す曲 
④研修医・医学生へのメッセージ



①学生時代から英語は得意なほうで,少しは英語ができるつもりで米国はニューヨークにて臨床留学を始めたのが今から15年ほど前のことです。いざ研修が始まってみるとさあ大変。相手の話し掛ける英語がとんとわからないのです。
 最初のローテーションは救命救急室でした。相手のしゃべる英語のスピードがあまりにも速すぎるのに驚きました。「これは嫌がらせではないだろうか? そんなに『わざと』早くしゃべったら相手は聞き取れないだろうに」と勝手に憤っていました。しかし,不思議なことにその「わざと」速い英語を他の人はちゃんと理解しているのです。謎は尽きませんでしたが,しばらくすると,相手のしゃべる英語が速すぎるのではなくこちらの聞き取り能力が悪すぎるのだ,ということが薄々とわかってきました。えらいこっちゃです。
 当時の入院カルテはまだ紙で,数ページにわたる空欄を埋めねばなりませんでした。「いったいこの膨大な空欄を英語でどのように埋めろというのだ! 症例報告じゃあるまいし,大学入試だってこんな長文は書かされたことがないのに!」と理不尽な怒りに震えたものでした。周囲を見回すに,同僚はいかにも「ルーティン」と涼しい顔でさっさと入院カルテを書き終えていくではありませんか。こちらはまだ現病歴を書いている途中。え,ひょっとして僕って落ちこぼれ?
 症例をプレゼンすれば,目の前の指導医やレジデントが明らかに不機嫌になっていくのがわかります(きっつー)。米国人の同僚のプレゼンが光り輝いて見えました。おまけに,英語で電話をかけるのが怖くて(←あなた米国に何しに来たの?),同僚や看護師さんに電話をお願いする始末です。
 「お前の英語はなっちゃいねえ1)」と内科プログラムディレクターに呼び出しを食らったのは留学が始まって1か月がたとうとするころでした。あ,やっぱり?
 忙しい病棟ローテーションを回る予定が,暇な老年科コンサルトローテーションへの変更をいきなり命じられます。要は「左遷」です。おまけに「英語をもう少し勉強せい!」と英語の家庭教師までつけられる始末。留学早々に惨めな日々を過ごすはめに。まさか臨床留学が語学留学に変わるとは……。病棟で忙しく働く同僚たちが実に輝かしく見えました。
 このまま病棟に戻れなかったら,ひょっとして首? 渡米してから半年ほどは英語におびえ,首におびえる暗黒の日々を過ごすことになります。
 死に物狂いでなんとかサバイブしたインターンの1年を終え,気付けば早いもので留学してから15年がたちました。指導医となった現在,「英語でいかに苦労し落ちこぼれだったか」という記憶は都合良くeraseした上で,映画『GHOST IN THE SHELL』(2017年)よろしく「自分は実にいけていた研修医だった」という偽の記憶が上書きされています。したり顔で研修医に「君の症例報告は英語がまだまだ甘いねえ」と百年も前から完璧な英語を使ってきたような口調で指導しているのですから,人間というのは実に都合良くできているものです。時々子どもたちの「15年も米国にいるのに,なんでそんなひどい英語しゃべっているの?(きっつー)」という「赤いカプセル」2)で目が覚めますが。
②落ちこぼれインターン時代には人様の優しさが殊更身に染みました。たどたどしい英語でプレゼンしてもニコニコ聞いてくれた指導医(はぐれメタルレベルで極まれに出現)の存在は本当にありがたかったです。
 中でも当時ICU部長であったPaul H. Mayo先生(現・米ホフストラ大教授,写真)には本当に優しくしていただき,なぜか目もかけていただきました。そのおかげで「わかる人はちゃんとわかってくれるんだ」と妄想に拍車が掛かりましたが。
写真 研修医2年目の冬のパーティーにて,指導医のPaul Mayo先生(中央)と。右が南氏。「師匠はカメラの前では笑わないという謎の方針を貫かれています。」(南氏)
 当時は「喘息の専門家」だったMayo先生も今ではCritical Care Ultrasonographyの世界的権威となり,その関係で学会などで一緒にお仕事をさせていただいています。自分のClinician Educatorとしてのロールモデルで,今でも仕事をするたびに臨床家,教育者としての彼から学ぶことは実に多いです。ありがたいことです。
③ニューヨークでの研修医1年目に見た映画『Lost in Translation』3)(2003年)は忘れられません。異国の地,トーキョーで言葉がわからず戸惑う主人公にわが身を重ね涙したものでした。コメディー映画ですが。あ,テーマは音楽の話でしたか? すみません。映画のサウンドトラックを聴くと「暗黒の1年」がよみがえります。
④ボストンで働く南米出身の友人医師とお昼ご飯を食べながら話した時のこと。彼も外国の医学部を卒業し,非常に苦労して現在の地位までたどり着いた素晴らしい人です。「ほら,毎日嫌なことばかり起こるし,うんざりするし,愚痴も言いたくなるんだよね。でもさ,こうして米国に来て働けているだけでもラッキーじゃん,って思うようにするんだよね,ハハハー」という感じでさらっと言われてすごく衝撃的でした。
 確かに。思い返せば医学部に入れたのもすごくラッキーだったし,無事卒業できたのもすごくラッキーで,こうして医師として働き続けることができているのも実にラッキーだなあ,って思います。ご参考になれば幸いです。

1)明治・大正時代を代表する日本の英学界の巨人,斎藤秀三郎は英国人に向かって「てめえたちの英語はなっちゃいねえ」と英語で一喝したそうです。日本人が英国人に向かってですよ? 一度でいいからそんな台詞を吐いてみたいものです。斎藤兆史著『英語達人列伝』(中央公論新社,2000年)から。ちなみにこの本,すごく面白いのでお薦めです。
2)映画『The Matrix』(1999年)より。ちなみに青いカプセルを飲むと,マトリックスの提供する妄想世界に逆戻り。
3)ヒロインを演じるスカーレット・ヨハンソンは,くだんの映画で「米イェール大を卒業した才媛」という設定で当時輝いていたのに,今では実写版『GHOST IN THE SHELL』やマーベル・コミックの映画で,アクション女優として「あちょー」と蹴りをかましています。

Thursday, April 04, 2019

手技

2008年2月16日ごろ書いた文章。なぜか塩漬けになっていたのですがPublishしちゃいます。

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挿管をしたり、中心静脈をいれたりしながら考えていたのが 日本では割に技を「盗んで覚える」といった感じでしたが、こちらではしつこいほど教えてくれます。

Musicophilia

塩漬け文章をPublishしちゃいます。どうやら2015年頃のもの??

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音楽は聞くのも(下手くそながら)演奏するのも大好きで、本当に一日たりと音楽なしで過ごす日はないと言ってよいでしょう。
Kindle で本を読みながら、本に登場する音楽で気になるものがあればSpotifyで即座に検索しその場に聴くことができる、音楽を愛好する者にとってはこの点に関しては(さまざまな問題に満ち満ちている21世紀ではありますが)本当に素晴らしく便利な時代になったと素直に思います。さて、音楽に関し、最近注目しているもの

(1) Oliver Sacks: Musicophilia
最近亡くなられた神経内科医のOliver Sacksが音楽について書いた本です。今日思わず買ってしまいました。Oliver Sacksは僕の大好きな作家ですが、その彼が音楽について書いた本となれば見過ごすことは出来ません。読むのが楽しみ。

(2) 村上春樹:意味が無ければスイングはない
以前からBeach Boysは好んで聴いていたものの、特にこの本を読んでから、ブライアン・ウィルソンのファンになってしまいました。色々と大変だったんだなあ、と。最近半自伝的な映画がでましたよね。Love and Mercy、まだ見に行けていない・・・

(3) Piano Concerto: Glenn Gould
最近はCDが擦り切れるほど?毎日のように聴いている音楽です。最近は第一番がお気に入りでそれこそ朝晩と聞いております。朝晩聴いても聞き飽きないのがすばらしいところです。





英語での「スマートなDiscussion」

さて、EngRishmanでも時々英語学習に関する質問を受ける場合があります。私なんかが回答しちゃっていいのかな?などと思いつつ、回答しちゃいました。質問頂いた方に許可を頂き、すこし編集させて頂いた後で以下に掲載させて頂きました。ご参考になれば幸いです。

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(いただいたご質問)

国際学会や講演会で外国の方とディスカッションしたいとき、
”broken English"でなんとか意思疎通はできるのですが、
相手の反応から、おそらくあまりスマートな会話はできていないのだろうな、と感じています。
(学生に説明するように基礎的なことから懇切丁寧に説明してくれます。)
相手が一生懸命聞く意思をもって聞いてくれるから会話が成立している、
という状態であることも感じています。

語彙を知っているかどうかという問題だけではなく、選択する単語のセンスだったり、言い回しだったりで、
スマートなディスカッションになるかどうかが決まるのかなと思っているのですが、
かと言ってどうすればそういったセンスが培われるのかわからずにおります。

ディスカッションでのスマートなやりとりを勉強したいと思っているのですが、
先生はどのようにして勉強をされたのでしょうか?
また、ディスカッションやディベートとなるとどうしても気後れしてしまう性格なのですが、
ディスカッションやディベートに臨む際の心の持ち方についても工夫がありますでしょうか?

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(Eng"R"ishmanの回答)


ご質問ありがとうございます。短く言い切ってしまうと、「あえてスマートなDiscussionを目指さない」が答えです。でもこれだけでは、なんのこっちゃ?ですよね。

英語を母国語とする話者にとって、英語を母国語としない話者をいわゆる「値踏み」する事はよくあることだと思います。その際に単語や文法の細かい使用方法, 発音の誤りなどを感知して、相手の英語の能力を値踏みすると言うわけです。ですからある程度「スマートな」ディスカッションを試みようとしたら、根本的に英語の実力を上げるという非常に一般的な回答になってしまうと思います。相手はあなたのしゃべる英語をあらゆる角度から判断しておりますので、いわゆる小手先の解決法はあまり効かないと思います。

しかし、ディスカッションがそもそも何を目指しているものかを考えると、「スマートな」ディスカッションと言うものを目指すよりはむしろ、「対話によりお互いがより真実に近づく」ディスカッション本来の姿を目指すべきではないかと思います。相手が「初心者にでもわかるように」噛み砕いて説明するのならばむしろそれは「真剣に相手にわかってもらいたい」意識の表れで歓迎すべき事だと思います。逆にそのような態度で臨まない論者はこちらが「その程度の論者」と判断して良いでしょう。英語が「スマート」でなくとも、こちらの質問が本質をついたものであれば、相手も真剣に対応してくるでしょうし、そうでなければ、それまでの相手です。

逆にこちらの目指すべき態度としては、相手のしゃべったことをしっかりと理解しようと努め、わからないことがあれば、わかったふりをしないで徹底的に質問を繰り返して相手の理解に努めることではないでしょうか?「言うは安く行うは難し」ですが、これこそディスカッションの目指すべきところでは無いでしょうかと愚考します。このような態度でディスカッションに望めば、ひょっとして「うるさい質問者」だと取られるかもしれません。しかし、英語でも(そして日本語でも)、本来ディスカッションと言うのは真実に近づく場であり、質問と言うのは歓迎されるべきものであると考えられてます。ですのでこのような態度はむしろ歓迎されるものだと考えます。これは先日のレクチャーでも少し述べさせていただいたことで、アメリカ人の態度を理解するにもにあたっても、非常に重要なポイントだと思われます。

お求めになっておられる答えとは違った回答になってしまったかもしれませんが、先生のご質問が英語学習の本質に迫ったものでしたので、このように回答させていただきました。ご参考になれば幸いです。

Sunday, March 31, 2019

今日の英単語 exonerate

さ、アメリカの新聞が面白すぎて、思わず読み込んでしまうので英語の勉強には困らない今日この頃ですね。良いことなんだか悪いことなんだか・・・皆様如何お過ごしでしょうか?さて、今日の英単語は最近紙面をとみに賑わしているこの単語 exonerate です。

https://www.nytimes.com/2019/03/24/us/politics/mueller-report-summary.html

モラーレポートからの引用で有名なこの部分ですよね
“while this report does not conclude that the president committed a crime, it also does not exonerate him”

というわけで、Google Trends でも大賑わいだそうで。皆サーチしてることといったら!(この急なカーブが凄いですね)




さて、このExonerate どういう意味でしょう。

Oxford Dictionary of Englishを紐解けば
(of an official body) absolve (someone) from blame for a fault or wrongdoing:

だそうです。

手元の辞書(ウィズダム英和辞典)では

1 …の疑いを晴らす, 【罪・容疑などから】…の無罪を証明する «from, of» .
2 【義務・責任・非難などから】…を解除する, 免除する, 解放する «from» .

と書かれています。なるほどねえ、ちなみにこの、While ....., it ....notもよく出てくる構文ですね。上の句に"while"が出てきたら下の句で大体否定されますので皆様お気をつけあそばせ。といわけでEngRishmanは週末も新聞を読みますよ。やれやれですね〜

Saturday, March 02, 2019

最強の英語勉強法?

怪しげなタイトルをつけてしまいましたが、はい、そんなのあったら僕が知りたいです。さて、時々ですが「英語の勉強を教えてよねん」という質問が来ます。尋ねていただくのは非常に嬉しい反面、僕自身が聞きたいぐらいで、「こっちが教えて欲しいよん」というのが本音です。最強の英語勉強法を探し求め10年以上が経ちましたが、ともかく!以下に最近のメールに対する回答を(ちょっと編集して)載せておきます。

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**先生

ご連絡有り難うございます!私の記事、皆様に共感を持って読んでいただけたのなら何よりです。いや、インターンの一年目は本当に英語で苦労したのでなんだか医学のことよりも英語のことで毎日悩んでいた気がします。インターンからレジデントへの移行って不安が多いですよね。僕も確かに「チームリーダーになって指示出したり、アテンディング(あの忌まわしい人たち!)達とがちで連絡とるなんて無理無理」って思ってました。また、昼の発表の際に「英語で一時間レクチャーとか無理だから、5分話すのもしんどいのに」と思っていました。でも気づけばいつの間にか指導医となって英語で毎日のようにレクチャーしたり、英語で相手とNegotiationをガシガシこなしているの(かなあ〜?)ですから慣れって恐ろしいです。

さて、早速ですが「英語の勉強法」、いや、僕の方がききたいぐらいですよ〜、というのが正直なところですが、それではお答えになってないでしょうから経験に基づき書かせていただきますね。

英語の発音:記事にも書きましたが、インターン時代に英語の家庭教師をつけられました。主に発音を徹底的に直されたのですが、後から思い返すとこれが凄く役に立ってます。当時は「え、僕の発音ってこういう風に相手には聞こえているの?」とビックリの連続でした。いかに日本語の音と英語の音は違うのだというのを痛感した時期でした。個人教師をつけて直接フィードバックを受けるのが良いかもしれませんが、それが難しければ教材を利用するもよし。発音の改善は全体の英語力の上昇に「じわじわと」効く感じがします。

英単語:これは僕だけの問題かもしれませんが、当時は持っているボキャブラリーがしょぼすぎました。例えば当時はNYTimesとか読んでも知らない単語ばかりで読み進められない(まあ今だって知らない単語はガシガシ出てきますが)。多読をしたくてもなかなかスピードが出なかったです。これも基礎体力の強化と諦めて、Intensiveに学習されることをお勧めします。どうやって?これは難しい問題で、僕は「多読の中で身につける」ことと「専門の単語集」を組み合わせて勉強していますが未だに試行錯誤の毎日です。

書く英語:レジデント時代のメールを読み返すと冷や汗が出てきます。「うわ、昔ってこんなひどい英文書いていたんだ」ま、今でもそうなのでしょうが、上達はしたかもしれません。これは身も蓋もないようですが「英文は書けば書くほど上達」というわけで、意識してアブストラクトや論文などを書き続けることをお勧めします。論文などを他人に直してもらうことで勉強になっている部分が多いです。またAIの力を借りましょう。Grammarlyなどをインストールするのは手っ取り早く書く英語の質(少なくともぽかミスは少なくなる)を上げる方法です。僕はGrammarlyの有料版をインストールしてますが、もうこれがないと英文のメールは怖くて書けません。

読む英語:これはひとえに多読を通じて上達しました。ポイントは「好きな教材を見つける」ことにつきますでしょうか?内容が面白くないと続きませんもんね。

と言うわけでざっと書いてみました。ご参考になれば幸いです。それではまた、素晴らしき週末をお過ごしくださいませ!

Saturday, January 26, 2019

How to Publish a Lot and Still Have a Life


文章を書くのは楽ではありません。EngRishmanは未だに苦しみながら文章を紡ぎ出しておりますが(すみません、すみません)、英語で論文書こうと思ったらEngRishmanはまず英語の時点から苦しむので、苦しみは二重です。トホホ(でも時々頑張って書いてます)。

ところで文章を書くことに苦しんでいるのはどうやら僕だけではないようです。Paul Silvia先生はそのような苦しむ子羊たちに素晴らしいヒントを与える本を書いてらっしゃいます。


彼の"How to write a lot"は凄くお勧めです。インターネットで彼の著作を調べていたらなんと講演のビデオまでありました。インターネットには何でもありますな!



今日の英単語 furlough


朝起きて新聞を開くと(というかWebpageを開くと)この記事が。


というわけで、最近とみに見かけるこの英単語 furlough ですが

Oxford Dictionary of Englishでは

(noun) leave of absence, especially that granted to a member of the services or a missionary 
(verb) (usually as adjective furloughed) grant leave of absence to: 
(Oxford Dictionary of English)

だそうです。

ちなみに手元のMacの辞書だと

1 …に休暇を与える.
2 〈従業員〉を一時帰休させる.

だそうな。英語の勉強にはなりますが、いやはや、たまったものではありませんよね。このまま無事収束に向かえば良いのですが。ちなみに個人的にはDEA (United States Drug Enforcement Administration: Opioidなどを取り扱う医師はこの資格を保持する必要があります) の更新の時期で、ちゃんと更新されるか不安でしたが (DEAはDepartment of Justiceの管轄下なので)、ちゃんと更新されてました。やれやれです。

ちなみにGoogle Trendで検索してみたら予想通りのスパイク。あーあ。





Tuesday, January 15, 2019

トホホ留学記

週刊医学界新聞に「トホホ留学記」的な記事を寄稿させて頂きました。どなたでもアクセスできるようなので、よろしければご一読くださいませ。


このブログの「まとめ版」のようなものです(違うってか?)。英語の勉強のヒントになるかもしれません(←どこがやねん・・・)

Sunday, January 13, 2019

【今日の英単語】 Implication

さて、最近新聞を読むとなんだか、ドラマなのか現実なのか分からないようなニュースのオンパレードですが、以下もその一つ。もう最近新聞読んでるんだか、ドラマを読んでいるんだかわかりません。ま、英語の勉強的には、こういった記事は読者をぐいぐい引き込み読むのをやめられなくなりますので、実に役に立ちます。

https://www.nytimes.com/2019/01/11/us/politics/fbi-trump-russia-inquiry.html

その中で、
"The inquiry carried explosive implications. Counterintelligence investigators had to consider whether the president's own actions constituted a possible threat to national security."

という記述があります。この「implication」新聞などで実によく見かける単語です。様々な辞書に様々な記載がありますが、個人的にはOxford Dictionary of Englishの
"The conclusion that can be drawn from something although it is not explicitly stated"
という説明がしっくりきます。

ここで、さらに似た単語「Explicitly」が出現し、さらに単語の勉強がすすむことになります。

Implicit と Explicitの対比に関してはこのWebpageが勉強になりました。


ちなみにこの記事にも「Explicitly」が使われています。よろしければ探してみてください。というわけで、新聞から目を離せない今日この頃なのでした。




Friday, January 04, 2019

謹賀新年

読者の皆様、新年明けましておめでとうございます。昨年は当ブログをご愛読頂き誠に有り難うございました。本年も宜しくお願い申し上げます。当方、当ブログの趣旨に沿って、本年も適当に気が向いたときに適当なことを好き勝手に書いていきます(←おい!)

さて、新年と言えばNew Year Resolutionですよね。EngRishmanもご多分に漏れず書いていきましょう。さて、今年は何週間続くかなあ〜New Year Resolutionといえば語学。ちなみに去年の話ですがフランス語は半年ぐらい(だったかな?良く覚えてないや、ははは)は割にコツコツ勉強していたと思うのですが、途中で何故か挫折しました。だれだ!3週間続けば習慣になるって言ったのは。ちっともならんやんけ!(←あなた自分の責任でしょうが)

仕事ではスペイン語をしゃべる患者さんが多いので、スペイン語をもっと勉強したいのですが、これまた遅々として進まず。片言のスペイン語でも頑張ってしゃべると、皆さんに凄く喜んで頂けるので、もっと勉強したいのですが。大体セッションの最後に「何か質問はありませんか?」¿Tiene usted alguna pregunta?なんて聞いたりします。それだけなんですが、凄く喜んで頂ける顔をみると、もっと勉強しないとなあと思うんですが、なかなか続きません。

昔ニューヨークで働いていたときに、口の悪い同僚に「お前は英語の勉強に専念しとけ!」って言われましたっけ。あれ、結構当たってるかも。ははは、と言うわけで皆様本年も当ブログ、宜しくお願い申し上げます。


Saturday, December 22, 2018

今日の英単語 Impasse

Government Shuts Down as Talks Fail to Break Impasse

袋小路とか、行き詰まりとか、そういう意味ですね。ちなみにOxford Dictionary of Englishを紐解けば

"a situation in which no progress is possible, especially because of disagreement; a deadlock" (Oxford Dictionary of English)

と説明されてます。やれやれですね〜

Monday, December 17, 2018

Podcastがとんでもなく面白い

英語を勉強するんだったら「自分が興味を持てるもの」を「教材」として用いるべし、と言う話は度々してきたかもしれません(←自分の事は棚にあげてよく言うよ)。しかし世の中に英語で書かれた記事、本、Podcastなどは濱の真砂ほどあります「沢山ありすぎて、どれ読んで(聞いて)よいのか分からんし」というそこのあなた、Podcastがいま熱いですよ。とんでもなく面白いPodcastがゴロゴロ転がってます。無料でこんなに素晴らしい英語の教材がゴロゴロ転がっているなんて、なんて良い世の中なんだ。今の若者が羨ましすぎる!

(1) New York Times "The Daily"


いやー、このNew York Timesの「The Daily」というPodcast毎回質の高い放送で定評がありますが(実際PodcastのRankingでも高い順位)、今日のは正直ぶっ飛ぶ程面白かったです。最近の政局がらみのきな臭い話ですが、面白過ぎて聴くのを止められなくなるのが玉に瑕。自分は大体車で移動中に運転しながらPodcast聞いているんですがあまりに面白すぎて車が目的地に着いても車から降りたく無くなりました(←目的地に着いたらちゃんと降りましょう)。このThe Daily、時々この手の「ぶっ飛ぶ程面白くて、聞き続けたいから車から降りれない」レベルの放送を提供します。でも、考えてみたら車が目的地に着いたからって、普通に降りて聞き続けたら良い訳なんですが。ガハハ。

(2) Elon Musk: The Recode Interview


すでにあちこちで話題になってますが、このKara SwisherさんによるElon Musk氏のInterviewも実に面白かった。Elon Musk、やはりただ者ではないですな、というか化け物だ。個人的には「週80−90時間の労働時間になってきて(週100時間以上の労働時間と比べて)ようやく一息つけるよ(manageable)としゃべってるところ。週7日、毎日仕事。仕事して、数時間寝て、また仕事して、というのを繰り返しておられたそうな。とんでもないことを、あっさりと、しかし若干つっかえながらポツポツと、でもせっかち気味に素早く話すのがElon Muskの話しぶりの面白い所です。会社の危機が一段落したようで良かったですね。

それにしても最近のPodcastは面白すぎる物が多くて嬉しい悲鳴です。英語の勉強に悩んでいるそこのあなた、よろしければ是非!

Sunday, November 11, 2018

今日の英単語 Recuse

Recuseという単語、昨年からとみに新聞などで目にし、耳にする機会が増えました。Attorney General recused himself from Russian investigation, とか、大体そんな感じですね。この英単語「Recuse」どのような意味でしょうか?早速辞書で引いてみました。手元のOxford Dictionary of Englishによれば下のような意味だそうです。

"challenge (a judge or juror ) as unqualified to perform legal duties because of a potential conflict of interest or lack of impartiality" (from Oxford Dictionary of English)

ちなみに

Macに備わっている英和辞書「ウイスダム英和辞典」では

Recuse onself で
(親密であるために)辞退する, 自らを不適格と見なす.」
だそうです。

https://www.nytimes.com/reuters/2018/11/07/world/europe/07reuters-usa-trump-sessions-schumer.html

上のような記事を読むと使い方がよく分かりますねえ。どうなることやらです。最近の新聞は(最近でなくても良いのですが)英語学習の宝庫です。

Friday, November 02, 2018

Is that everything? It seems like he said more than that.

某週刊誌に頼まれて「トホホ臨床留学記」的な短いエッセーを書いているところですが、普段筆の遅いEngRishmanもこういう話になるとすらすら筆が進むのだから不思議なものです。

それにしてもニューヨークでインターンをしている時期はしんどかった。確か留学を開始してから半年ほど経った当時でしょうか?雪のなかニューヨークのの小さな映画館で観たLost In Translationははっきりと記憶に残っています。実に面白い映画でした。



それにしても映画の中に登場する「とんでも通訳者」は衝撃的でした(爆笑してしまいましたが)この映画のTrailerにもしっかり登場してます。

"Is that everything? It seems like he said more than that." (これ、台本読むと少し違うんですが、Bill Murray がアドリブで変えたんですかね?)の部分が本当に可笑しいのですが、自分はこの「とんでも通訳者」をとても笑えません。ニューヨークでもしょっちゅうこんな感じでしたからね〜




Wednesday, October 03, 2018

Microcosmically, they make sense but macrocosmically they make no sense

久しぶりにSteve Jobsの演説を見ましたが、なかなか良いこと言ってますよね。OpenDoc (懐かしい!) について聴かれたときの彼の反応。Managementに関してです。

Tuesday, October 02, 2018

細雪と「B足らん」

細雪は谷崎潤一郎が描く1936年から1941年(と推察される)の大阪を舞台とした小説ですが内容が瑞々しく、戦前のお話とは思えません。驚くのは脚気の治療に自宅でビタミンBの注射をすること。医師でもない民間人が普通に注射を家族にしていたんですね。びっくり。フランス語の練習や、ピアノの練習なども出てきて、当時の上流階級というのは、いやはや、非常に豊かな生活を送っていたのだと驚かされるばかりです。

この細雪、最近ではKindleでも読めるので有り難い限りです。文庫本は最近では字が小さすぎて読むのが辛いのです。それにしても脚気を「B足らん」と作中で表現してますが、なかなか言い得て妙ですよね。ちなみに脚気は英語でもフランス語でもBeriberi (フランス語ではBéribéri)です。

Sunday, September 30, 2018

Control キーと Command キー

たまには英語や留学と関係ない話でも。

僕はコンピュータが好きで、初めて手に触れたのは小学生の時です。当時は「マイコン」と呼ばれていました。OSは最初はBASIC、そして中学からはMS-DOSと変遷し、大学からはMS-Windowsです。基本的にはMicrosoftのOSで青年期を過ごしてきました。AppleのMacintoshは中学生の時に友達のうちで初めて触れてその使いやすさやユーザーインターフェイスに衝撃を受けましたが、高くて(当時はモニターやらプリンターやら買いそろえると100万円ぐらいしたという記憶があります)とても手が出る者ではなかったです。大学に入って無理をすればMacが買えないこともなかったのですが、まだ世間一般でAppleのコンピュータは主流ではなく、興味はあるものの、買うには至りませんでした。Steve JobsはAppleを首になってNeXTという会社を始めているし(そういえば当時のパソコン雑誌で大分発売が遅れたので「本当にSteve JobsはNeXTコンピュータ作ってんのか?」という記事を読んだ記憶が)NeXTコンピュータは非常に魅力的で、実は初めて触ったのはドイツに旅行したときでした、でもこれも高くてとても個人で手は出ませんでした。あの魅力的なOSで仕事をしてみたかったです、今のOS Xの原型ですよね)、かと思えばいきなりAppleに復帰してるし(当時たしかNeXTのホームページでその発表をみて興奮したものです)色々ありましたね。

そのApple社の製品を初めて購入したのはアメリカに来てから、当時Appleに復帰したSteve JobsがiPodを売り出したのでそれを購入したわけです。今から10年以上も前の話。1000曲もが小さいデバイスに入るとあって(音楽が大好きなのです)大分興奮しました。そしてついに、長年の夢でも会ったMacintoshを買ったのは10年ほど前の話です。Windowsのパソコンに食傷気味で、新しいMacbook Proが出たばかりとあって買ってしまいました。Windowsとは勝手が大分違い、最初こそ戸惑ったもののすぐになれてその素晴らしさに改めて感動を受けたのでした。WindowsのControlキーに相当するのがCmdキー、というわけでショートにCmdキーを使うことを覚えました。混乱するのはControlキーも存在するのです。Controlキーを利用したショートカットも存在するも、試してみたところそれほど使い勝手が良くなく(と思ったんです)最近までControlキーはあまり使ってませんでした。しかし、最近(でもないか)様々な人がControlキーを使ったショートカットを絶賛するのを見て、再びControlキーを使うようになりました。確かに便利なのかな?Control-A, Control-E, Control-Kなどは確かになれれば使い勝手がよさそう、というわけで練習しているところです。それにしても30年以上こうしてパソコンとふれあっていることになります。その間にSteve Jobsは死んでしまったしやはり色々ありましたね。

Friday, September 14, 2018

A big deal

前のブログで述べた元FBI長官James Comey(トランプ大統領によって首にされた)の公聴会での受け答えはどこをとっても英語の教材として一級の者だと思いますが、聴いていて特に鳥肌が立ってくるのは1時間52分目からのSenator Manchinとの受け答えです。James Comeyが台本もなく、アドリブでこのようにすらすら答えているのを見ると、驚嘆するほかありません。特に以下の部分はこの公聴会でのハイライトとも言えましょう。




"The reason this is such a big deal is we have this big messy wonderful country where we fight with each other all the time, but nobody tells us what to think, what to fight about, what to vote for except other Americans. And that's wonderful and often painful. But we're talking about a foreign government using technical intrusion and lots of other methods tried to shape the way we think, we vote, we act. That is a big deal. And people need to recognize it. It's not about Republicans or Democrats. They're coming after America, which I hope we all love equally. They want to undermine our credibility in the face of the world. They think that this great experiment of ours is a threat to them, and so they're going to try to run it down and dirty it up as much as possible.

That's what this is about. They will be back, because we remain, as difficult as we can be with each other, we remain that shining city on the hill, and they don't like it."

この部分、是非聴いてみてください。僕はこの部分を聴く度にその凄まじいまでの力強いメッセージに鳥肌が立ってしまいます。このような受け答えがアドリブで出てくるというのは、いやはや、改めて驚嘆するほかありません。

英語の勉強

今日の東京女子医科大学の学生さん達から「英語の勉強はどうするのか」という質問を受けました。ま、Eng"R"ishmanが聞きたいぐらいですが、「好きなジャンルで勉強する」ということはまず言えると思います。

つまり、サッカーが好きなら、サッカー関連の英文の記事を読んだり、サッカーに関する英語のニュースを聴くということですね。興味のある分野の記事でないと、なかなかMotivationもわきませんもんね。

Eng"R"ishmanの最近のお気に入りはずばりこれです。この公聴会での受け答えを聞いているだけで、なんだか自分の英語が上手になる気がします。それに関連し、New York TimesのPodcast, "the Daily"は超絶に面白いです。このコンテンツが無料というのは、本当に信じられない。お勧めです。

トホホ臨床留学顛末記

今でこそ涼しい顔をして米国の医学部で英語で(そりゃそうだ)医学生や研修医を教えているEng"R"ishmanですが、渡米当初は英語で泣きそうでした。

という話を本日、東京女子医科大学の皆様にお招き頂き、留学に興味のある学生さん達にお話しさせて頂きました。ま、いわばトホホ臨床留学顛末記です。しかし渡米当時は本当に英語でもがき苦しんでましたよ。あの当時には戻りたくないですね〜

Thursday, July 12, 2018

家族をレンタル??

家族は夏休みで日本に帰ってしまいましたので(僕は仕事があるから帰れません)、EngRishmanはニューイングランドの片田舎で久しぶりに独り身の生活を送っております。久しぶりの独身生活を謳歌できると思いきや!やはり一人でぽつんと夕ご飯を食べているとさみしさも身にしみます。家族がいる生活に体がすっかり慣れきってしまったのでしょうか?改めて家族のありがたさが身にしみる今日この頃です。

さて、そのようなときにNew Yorkerのこの記事が目にとまりました。
https://www.newyorker.com/magazine/2018/04/30/japans-rent-a-family-industry

なんと、なんと、日本には凄いサービスがあるんですね。結構興味をもって読み始めてしまいました。最初の登場人物なんて、結構我が身と重なりますよ・・・(ほんまかいな)それにしてもこの表紙の写真、誰が準備したんでしょうね?なかなか良く出来てる、と思いません?なんだか「びんぼっちゃま君」を思い出しましたよ。

Wednesday, July 04, 2018

アメリカで医師免許を獲得する:マサチューセッツ州編 3

最初から読まれたい方は以下のリンクから

アメリカで医師免許を獲得するまで USMLE and Beyond
アメリカで医師免許を獲得する:マサチューセッツ州編 1
アメリカで医師免許を獲得する:マサチューセッツ州編 2

さて、米国での内科トレーニングプログラムからの評価も全て取り付け、マサチューセッツ州のBoard of Registration in Medicineに送りつけます。数日後に「必要な書類は全て受け取った、追って沙汰を待て」という旨のメールを受け取ります。最初に書類を提出してから1ヶ月強、すこし時間はかかりましたがようやく書類はそろい、あとは審査を待つだけとなりました。Board of Registration in Medicineによれば2週間ほどで連絡は来る、との事でした。マサチューセッツ州の医師免許の取得は早くて3ヶ月ほどで取得できる、と聞いていたのでむしろ順調な方なのかもしれません、とこの時は思っていたのですが・・・

甘かった。あまりにも甘かったです。この後に更なる苦難が待ち受けていたとは・・・

(続く)
https://www.blogger.com/blog/post/edit/20912698/5044887246891426053

Tuesday, July 03, 2018

アメリカで医師免許を取得する:マサチューセッツ州編 2

さて、間が大分空きましたがマサチューセッツ州の医師免許取得の続きです。泣きそうになりながら必要な書類を全てマサチューセッツ州のState Medical Boardに送り、相手の反応を待ちます。

待つこと2週間、相手側からEmailが届きます。書類に不備がある部分を訂正して再提出せよ、との事でした。さて、大きく分けて4項目指摘されましたが(多くは空欄の部分をしっかり埋めなさい、と言うもの)そのうち3つは比較的簡単に修正が可能なものでした。

問題は次の一点です。

USMLEのStep 1からStep 3まで7年以上かかっているので、アメリカでのトレーニングの全プログラムから評価表を提出せよ、とのことです。

EngRishmanは学生の頃にStep1を(よく事情もわきまえず)受験して合格し、しばらく(5年ほど)日本で臨床をしてから渡米し、アメリカで研修医をしているときにStep3を受験したので時間がかかっているのです。そのあたりの事情も説明しましたがなにせ相手はお役所です。兎にも角にも書類を準備しなさい、とのことでこれが大変でした。

なにせ3カ所
(1) 内科研修(ニューヨーク)
(2) 内科チーフレジデント(ブラウン大学)
(3) 呼吸器・集中治療フェローシップ(ニューヨーク)

と3カ所から別々に評価表をもらわないといけません。幸いに内科研修の担当者は変わっておらず、電話ですぐに頼むことが出来ました。内科チーフレジデント中の評価も基本的には地元なので比較的簡単に済ませることができました。

フェローシップはプログラムの再編で、まずは担当者を見つけるのに苦労しましたが、そこで働いている友人が多く、思ったよりもスムーズに行きました。しかし内科研修など10年以上も前の話なので記録そのものを掘り出すのに時間がかかったようです。いやはや、大変です。こんなことだったらStep3も早くに受けておけば良かったと思っても「後悔先に立たず」でどうしようもありません。

というわけで全ての書類をそろえるのに3週間ほどかかりましたが、ともかく書類をそろえて送り返したのでした。しかし苦難の道はまだ続きます・・・

Spiderwort

冬が途方も無く長いニューイングランドにもようやく春が到来したと思ったら(なんといっても桜が5月に満開ですよ?)それもすっ飛ばしていきなり短い夏の到来です。ニューイングランドの最も美しい季節でしょうか。さて、庭に生えている花も綺麗な季節になりました。写真を撮るだけで花の名前を教えてくれる便利なアプリがありますが、英語で名前が表示されるのでどうもぴんときません。写真のお花はSpiderwort. 調べたらムラサキツユクサでした。なるほど。というわけで花を調べるのも英語の勉強が絡んでくるのでした。



Sunday, May 27, 2018

文法は大事

文法は大事ですよ、とは良く言われる話ですが、某国大統領であってもそれは例外ではないですよ、というお話です。いや、むしろ大統領なればこそ、というところでしょうか。

https://www.nytimes.com/2018/05/27/us/politics/trump-letter-english-teacher.html

 Eng"R"ishmanも重々気をつけないといけませんね。そういえばジョージ氏も大分指摘されていましたね。バラック氏はさすが、そのようなことは無かったようです。





Audiobook

James Comey氏の"A Higher Loyalty: Truth, Lies, and Leadership"を読了しましたが、実に面白かったです。すごくおすすめです。行き詰まるようなWhite Houseやその周辺でのやりとりを元FBI長官その人から直接学べるというのは信じられないことです。この本は安すぎるといっても良いかもしれません。

さて、この本はKindleで読んだのですがAudiobook (Audible)も購入して車の中でも「読んで」いました。これは実に面白い経験でした。一部は本で読んで、一部はAudiobookで「読む」わけです。英語の勉強にもなりました。お金はかかりますが、特に車の中で(もしくは通勤時間が長い方)過ごす時間が多い方にはおすすめです。

Podcast

アメリカは車社会です。ニューヨークやボストンなど、特殊な街を除けば車は移動に必須です。というわけで、運転しているときはだいたい音楽かAudiobook、レクチャーやPodcastを聞いてます。運転する時間も長いので、こうした「耳から入る」情報収集の量もばかになりません。

というわけで、お気に入りのPodcastですが、ほぼ毎日聞くのが

New York Timesの"The Daily"です。記事ではあまりカバーされないような話題も多く大変勉強になります。英語の勉強にも良いですし、是非どうぞ。超おすすめです。
https://www.nytimes.com/podcasts/the-daily

その他にもNotableなものを
(1) Recode Decode
https://www.recode.net/recode-decode-podcast-kara-swisher

最近の話題ではMichael Pollanの新刊 "How to Change Your Mind" についてのインタビュー、これは実に面白かったです。

(2) Accidental Tech Podcast
http://atp.fm/
Eng"R"ishmanはテクノロジー系の記事が大好きなのでこのPodcastも良く聴きます。最近のTechnologyの話題が満載でけっこうツボにはまります。

Saturday, May 26, 2018

音声入力について

巷では音声入力が流行っているそうです。というわけで流行りものには目のないEngRishmanもこうして音声入力でブログを書いてみました。最近の音声入力は凄いですね。かなり正確に文字起こしをしてくれます。ちなみに僕の働いてるアメリカでは、音声入力と言うのは珍しいことではなく、入院カルテも外来カルテも音声入力で書く人が目立ちます。音声入力なしだとやっていられないとぼやく同僚も数多くいますが僕はキーオードで全て済ませてます。

とは言え僕自身退院サマリーを音声入力で済ましている時期もありました。現在のようにAIを使って音声から自動的に文字起こしをするのではなく、文字起こし専用の人が僕の録音を聞いてそこから文字起こしをしてくれるというシステムなので大変でした。しょっちゅう何を言ってるのかわからないと空欄の部分が多い文字起こしが送られてきたのでした。トホホな思い出です。

Wednesday, May 23, 2018

アメリカで医師免許を獲得する:マサチューセッツ州編 1

皆様お待ちかねの?アメリカ医師免許記事です。なんと言ってもこのブログの記事の中では、アメリカでの医師免許申請に関する記事がぶっちぎりでよく読まれています。いわばアメリカでの医師免許申請に関しては入門編なので、米国医師免許試験(USMLE)から学びたい方はリンクから是非この記事を読んでみてください。思えばあのときは泣きそうになりながら書類を準備してましたっけ。しかし!

今思い起こすとロードアイランド州の医師免許の申請なんてマサチューセッツ州に比べればディズニーランドに行くようなものでした。マサチューセッツ州の医師免許申請過程はうんざりする事ばかりでしたよ。ディズニーランドで楽しく遊んでいたと思ったら場面が突然 Mad Max: Fury Road に代わりイモータン・ジョー相手に戦っているようなものです。復習になりますが、アメリカでは州ごとに医師免許を申請する必要があるのです。ロードアイランド州の医師免許を持っていてもマサチューセッツ州で医療行為は出来ないのでした。なんて面倒くさいことでしょう・・・医師免許も連邦政府で一括管理してほしいものですよ・・・

というわけで、故あってマサチューセッツ州の医師免許も取ることになりました。というかついこの間取れました。2017年の11月に申請を開始して、2018年の5月にマサチューセッツ州の医師免許がおりたので、なんと6ヶ月かかったことになります。これは思い出してもうんざりするプロセスでした。ということでその免許申請の過程をボチボチ書いていきたいと思います。基本的に色々やりとりしたのは2017年11月から12月にかけて、あとは基本的に「待ち」の期間が多かったのですが。

(1)まずは申請書をダウンロードです。
https://www.mass.gov/service-details/apply-for-my-physician-license

なんだか読んでみると2018年3月から応募方式が変わったようですね。EngRishmanはここから申請書をダウンロードして、渋々読み込むことから始めました。この申請書、53ページもあります。しかも全部英語だし・・・(←おい!)EngRishmanは基本面倒くさがりなので、この時点ですでに心が折れそうです。

(2)マサチューセッツ州はFCVSを使える
Federation Credentials Verification Services (FCVS) は各州で別個にしないといけない書類作業をある程度簡略化してくれるサービスです。これはロードアイランド州の医師免許申請時に一度登録をしているので、基本的にここではあまり時間が取られませんでした。

というわけで、医師免許申請書です。13ページ目を読むと

Applicants utilizing FCVS for their core documents must also complete the following additional Board forms in accordance with the Board’s application instructions:

1. Full License application
2. Supplement
3. Moral and Professional Character form (sealed envelope)
4. State License Verifications (sealed envelopes)
5. Evaluation Form (sealed envelope)
6. National Practitioner Data Bank Profile (sealed envelope)
7. AMA Profile (sealed envelope)
8. Malpractice history form – listing all liability carriers since postgraduate training
9. Malpractice history reports from all carriers since postgraduate training
10. Malpractice documents
11. Legal documents, as required

と書いてあります。読んでいるだけで頭がクラクラしてきます・・・ちなみにFCVSを使用しないと

1.    Full License Application – every data field on the full license application must be completed
2. Current Curriculum vitae (month and year format)
3.    Supplement – all questions answered and supplement pages completed for any “yes” answers
4.    Authorization for Release
5. CORI Acknowledgment Form - notarized
6.    Electronic Health Records (EHR) Proficiency Form
7.    90-Day Form
8.    Certificate of Moral and Professional Character - notarized (sealed envelope)
9. State License Verifications (sealed envelope; electronically from State Board; or Veridoc)
10.  Supervisory Board Evaluation Form(s) (sealed envelopes)
11. Medical Education Verification (sealed envelopes or through FCVS)
12.  Postgraduate Verifications (sealed envelopes or through FCVS)
13.  Examination scores (sealed envelope; through FCVS; or electronically through USMLE)
14.  National Practitioner Data Bank (sealed envelope)
15.  Malpractice History Form – listing all liability carriers since postgraduate training
16.  Malpractice history reports from all carriers since postgraduate training
17.  ECFMG Certificate (international medical graduates only)
18.  Medical School Transcripts and notarized copy of Diploma (international medical graduates only)
19.  Legal documents, as required

必要書類がこれだけ必要になります。泣きそうです。せっかくFCVSに登録しているし、もちろんFCVSを使いました。

ちなみにこの中で自分では記入できないのが
[ ] Moral and Professional Character form (sealed envelope)
[ ] State License Verifications (sealed envelopes)
[ ] Evaluation Form (sealed envelope)
[ ] National Practitioner Data Bank Profile (sealed envelope)
[ ] AMA Profile (sealed envelope)
[ ] Malpractice history reports from all carriers since postgraduate training

この中で
[ ] Moral and Professional Character form (sealed envelope)
は信頼の置ける同僚に頼むことが出来ます。

[ ] Evaluation Form (sealed envelope)
これは上司にお願い

というわけで、ま、すぐに準備は出来ます。

[ ] State License Verifications (sealed envelopes)
ロードアイランド州にお願い。お金かかります(涙)

[ ] National Practitioner Data Bank Profile (sealed envelope)
[ ] AMA Profile (sealed envelope)
この二つはそれぞれWebsiteから比較的簡単にお願いすることが出来たのでした。

[ ] Malpractice history reports from all carriers since postgraduate training
問題はこれです。要は自分が過去に医療訴訟に巻き込まれていないことを医療訴訟専門の保険会社(これは病院が契約している)に問い合わせ、保険会社から証明文書を作ってもらわないといけません。現在の病院に指導医として就職してから、保険会社が一つの会社であれば良いのですが、病院も年によって契約する保険会社を変えますし、保険会社によっては既に医師免許を申請時点で存在しなくなってしまった(例えば合併吸収など)ものもあるので大変です。病院の事務に教えてもらいながらいくつかの保険会社に連絡を取ります。

というわけでこの医師免許申請書類を準備するだけで1ヶ月ほどかかってしまいました。普通に医者としての仕事もしながらなので大変です。トホホ・・・

アメリカで医師免許を獲得する:マサチューセッツ州編 2に続く







Drop here!

Female か Woman か

コンマの位置が気になって夜も眠れないEngRishmanですが、目覚めも爽やかにこのブログを書いております。(←しつこいって)

さて、表記の問題、如何でしょうか?EngRishmanはアメリカの医学部で教官をしているため、よく研修医の症例報告(Case report)などの添削などもします。当たり前ですが、彼らは英語で書いてきます。英文で書かれた症例報告を偉そうに日本人のEngRishmanが添削するわけですが、これ結構間違いを見つけるんですよね。中学・高校のときご指導いただいた英語の先生が私がアメリカで英語の添削しているなんて話を聞いたら腰を抜かされると思いますが(S先生、EngRishmanも英語頑張って勉強続けてます、はい)。

というわけで気になるのが表記の問題です。プレゼンでもそうなのですが、結構 "A 83 y/o female" とか書く人いるんですよね。省略があるし、冠詞は間違ってるし(ちなみに冠詞は"An"ですよね)「何だかな〜」という感じです。正しくは "An 83-year-old woman" と書くべき所でしょう。症例報告のお手本は今週のオラが街の医療系タウン情報誌、New England Journal of Medicine, Case Record をご参照くださいませ。でもそれを指摘すると、「なんで "female" は駄目なの?」って結構質問されます。何でって・・・あなたアメリカ人なんだから、あなたが私に教えてよ〜と思わないでもありません。"man" や"woman" は 対象が"human"という情報を含み、"male" "female" はspecies non-specificだから、と習いましたがどうなんでしょ??偉そうな事を言いますがEngRishmanはフェローの時に上司に厳しく指導されて、しぶしぶ覚えました。それ以降英文誌の症例発表を気をつけて読んだり書いたりするようになりました。主立った英文誌では見事に皆さん "man" "woman"で統一なさっています。というわけで、細かい点ですが、そういうことらしいです。これでゆっくり夜も眠れそうです(←しつこいって)

Sunday, May 20, 2018

週末は書き物と読書の時間です。普段戯言ばかり書いているEngRishmanでも自分の人生を見つめ直す時間も必要なわけですね。

今週末は主に「Higher Loyalty」を読んでいましたが、Kindleの良いところは他の本にも簡単にジャンプできることです。目移りの激しいEngRishmanにはちょうど良いDeviceです。さ、自分の残り時間を意識するに、セネカ「人生の短さについて」はうってつけの読書と言えましょう。これブログに前も書きましたっけ?(←はい、書いてますよ)

It is not that we have a short time to live, but that we waste a lot of it. Life is long enough, and a sufficiently generous amount has been given to us for the highest achievements if it were all well invested. But when it is wasted in heedless luxury and spent on no good activity, we are forced at last by death's final constraint to realize that it has passed away before we knew it was passing. So it is: we are not given a short life but we make it short, and we are not ill-supplied but wasteful of it.

Seneca, On the Shortness of Life (Penguin Great Ideas)

セネカ先生、いいこと仰る。それにしてもセネカ先生、晩年は家庭教師をしていた皇帝ネロに自殺を命じられて死ぬことになるわけですから、教師もなかなか大変ですね〜

Saturday, May 19, 2018

Meddlesome Priest

先ほどの記事で、FBI長官だったJames Comey氏の公聴会での受け答えが実に面白かったという話をしましたが、これは本当に面白いですし、英語の勉強にもなります。EngRishman一押しの英語の教材と言えましょう。そこの貴方、はい、ちゃんとメモしましょうね!



さて、この中で上院議員のKing氏との受け答えの部分が実に面白い(上のビデオを参照、ちょうどその部分から始まるようにしてます)。米国大統領が捜査の妨害を「命令したのか」という議論の中で、歴史上の1170年のKing Henry IIが部下にCanterburyのarchbishopであるThomas Becketの殺害を「命令した」部分が出てきます。聞いているときは「何のこっちゃ」という感じだったのですが、調べてみるとなるほど、なるほど、実に勉強になります。

NYTimesにもこの部分を扱った記事があるのですが、最初の部分で爆笑してしまいました。なんたってまさに自分がそうでしたから。この記事を書いた方、実によく分かってらっしゃる。最初の部分がどう始まるか、興味ある方、下のリンクからどうぞ。

Trump’s Meddlesome Pries
https://www.nytimes.com/2017/06/08/opinion/meddlesome-priest-comey-trump.html

それにしてもこの公聴会での受け答え、実に面白いし勉強になります。英語を勉強したい方には是非!

Higher LoyaltyとOxford Comma

最近は元FBI長官、James Comey氏によって書かれたこの本を読んでいました。

実に面白い。実はKindleバージョンと、Audiobookの両方を購入したのですが、なかなか便利。車を運転しているときもその続きが簡単に読め(聞け)ますからね。というわけでアメリカ中の注目を集めたこの人、Senate hearingのTestimony上院公聴会の聴聞から注目していました。この公聴会の受け答えもとんでもなく面白いです。是非お時間あるときにご視聴されたらと思います。


この本の最初(Author's Note)に出てくる一文、実に味わい深いと思います。

"We are experiencing a dangerous time in our country, with a political environment where basic facts are disputed, fundamental truth is questioned, lying is normalized, and unethical behavior is ignored, excused, or rewarded."

本当に、本当に、と頷きながら読んでしまいました。ところでこの一文、よく読むとちゃんとOxford Commaがつけられてますよね。そうか、彼もOxford Comma派閥であったか!(←そこかい!)

Tuesday, May 15, 2018

Oxford Comma 問題

細かいところが気になると夜も眠れないEngRishmanです。ちなみにこのブログは爽やかな朝の目覚めと共に書き留めております。矛盾しているやないか、というそこの貴方、"that is a great question" とアメリカ人的に流しておきます(←おい!)

EngRishmanはアメリカの医学部で教官をしておりますが、医師なので当然診察も毎日行います。所属は呼吸器内科・集中治療・睡眠医学科ですが、この所属を

Division of Pulmonary, Critical Care, and Sleep Medicine

と書くか、

Division of Pulmonary, Critical Care and Sleep Medicine

と書くかという問題に悩み夜も眠れません(←しつこいって)。この"and" の前の単語の後ろに Commaを打つか打たないかは「Oxford Comma」問題と言われていて(医学部の学生さんに教えてもらった、ガハハ)、文法界隈では時々話題になるようです。どうやら正解はないようで、「どっちでもよい」らしいですが、「つけないと誤解を生じるケースがある」らしいです。リンクはNew York Timesの今年の記事から。恐ろしいですねえ・・・ちなみにEngRishmanは以前は「Oxford Commaを入れない」派閥に所属しておりましたが、最近は転向してOxford Commaを入れる派閥所属です。この問題はGrammarlyのブログでも詳しく論じられています。ちなみにGrammarlyでも「Oxford Comma」を抜かすと指摘されますのでGrammarlyも「Oxford Comma」派閥に所属ということになります。これでゆっくりと眠れそうです。めでたし、めでたし。そういえば、EngRishmanの所属は睡眠医学でしたね。

数字と記号%の間にはスペースはあるべきか、ないべきか

皆様、留学15年目になるEngRishmanです。毎日10時間ほど英語漬けの日々ですが(家では絶賛日本語です)、未だに英語にまつわる細かい疑問に悩まされる毎日です。いつになったら英語は「ペラペラ」になるんでしょうね、全く。

さて、表記の疑問、皆様はどう思われます?

ちなみにおらが街(アメリカはニューイングランド)の医療系タウン雑誌(←おい!)、New England Journal of Medicine (NEJM) では数字と%の間にスペースはありません。ちなみに今週のNEJMのCase Recordを読んでみればちゃんと"100%"と書いてあります。つまり"100"と"%"の間にスペースはありません。ちなみに体温も"36.9℃"と表記されており、数字とUnitの間にスペースはありません。でも血圧は"153/60 mm Hg"と表記されており、ちゃんとスペースがあります。難しいものですね。

「なんでも載ってる」Wikipediaによれば(笑)英語のスタイルブックでは基本「スペースなし」、でも一部例外はあるそうで、疑問に思われる方は結構いらっしゃるようです。というわけで基本「数字と記号%の間にスペースはなし」というのが英語のスタイルだそうです。勉強になりますね〜

Saturday, May 12, 2018

留学も15年経つと?



皆様お久しぶりです、EngRishmanです。このブログのテーマのひとつは「英語学習にまつわる悲哀」ですが、早いもので僕も米国留学15年が経とうとしてます。15年ほど経つと英語力というのはどう変わるものでしょうか?なんせ留学当初は聞き取り、しゃべるのに苦労しました。毎日「どうしたら英語が上手になるのか?」と必死で悩んでおいました。英語学習法の本を読みあさり、Webに良い情報があれば門を叩き、という状態でした。

(1) Speaking, listening: さすがに仕事場での英会話に困る、と言う状況は少なくなりました。仕事では(EngRishmanは医師として、また大学部医学部の教官として)英語で話すことが実に多いのですが、ま、基本的に困ることはないかな?最近では国際学会で座長をやることもあるので、大勢の前で英語でしゃべったり聞き取りしたり、と言うことも増えてきました。これもあまり困らないかな?アメリカの国際学会で初めてOral Presentationしたのは研修医3年目頃であったと記憶してますが、あのときは緊張しまくりで夜中まで発表のリハーサルしてましたっけ?毎日のように学生さんや研修医の先生に講義もしますが、これも特にストレス無く出来るようになりました・・・これはチーフレジデント(留学4年目)時代に毎日講義したのが良い練習になったかな?

(2) Writing: EngRishmanは仕事柄英語を書くことも多いです。なんと言っても外来なんてコンピュータに向かってひたすら英文でカルテ書かないと行けないので。アメリカはカルテ書く量がはんぱなく多いんすよ。論文や教科書を英語で書くことも多いです。これはNative(たとえばボス(医学部教授))にみせるたびにものすごい赤ペン先生で帰ってきます、がっくし・・・道のりはまだまだですなあ。

最近Grammarlyなどの便利なサービスが登場して実に重宝してます。Email書いていると文法の間違いなどがんがん指摘してくれますからね。Emailもチーフレジデント時代に書きまくったのが助けになり、それ以降英語でものを書くのに抵抗が少なくなったような。それでも当時の自分の書いた英語を読むと「あちゃー」という状態です。こんな英文メールを皆さんに送りつけていたのか・・・恐ろしや。あのころGrammarlyがあったら・・・

(3) Reading: そりゃあ日本語で読む方が楽ですが、何か?NYTimes読んでいてもしょっちゅう知らない単語出てきます(←あかんやん・・・・)英単語って覚えるのしんどいっすよね。誰か楽な方法教えてください(←おい!)

(4) Pronunciation: 発音は留学してから15年経ってもなかなか直りません。いまだにLとRの違いは難しいですよ。子供達にバカにされっぱなしです。ちなみにNative English Speaker(子供達)に言わせるとこのLとRが同じに聞こえる、と言うことが信じられないそうです。なんで?僕に言わせりゃ一緒やん・・・ま、アメリカ人の学生さん達に通じているようなのでいいかな?

というわけで、米国留学15年目の人の英語力の一例なのでした。如何なもんでしょ?「え、15年経ってもそんなもんなの?」スミマセンねえ・・・

Sunday, January 28, 2018

誕生日

フランス語を勉強し始めた、というのを少し書きましたが、単語の勉強をしていると時々面白い発見に会います。新聞はJournal、でもって「日」はJour だからJounralというのは日刊のニュアンスがあるんですね。Soupe du jour は「今日のスープ」なんて時々メニューで見かけますよね?Jourからつらつらといろいろな事を考えます。ところでJounral は Le journalと男性形なのに、手紙 Lettre は La lettreと女性形の名詞です。なにゆえに?悩ましいですなあ。

ところで、古くから知っている単語をフランス語の単語を勉強することで再認識することがあります。Naissanceは「誕生」という意味ですが、Renaissanceはrebirthという事になります。生まれ変わること、ルネッサンスってそういう意味だったんですね(←あなたこの記事前にも書きませんでした?)。ルネッサンスって勝手にイタリア語だと思ってましたがフランス語だったんですね。というわけで今のところフランス語の勉強は毎日(ほぼ日?)細々と続けておりますが、どうなることやら。2016年の記録では4月頃に挫折しております。ものの本には「3週間続ければ習慣化する」旨の事が書かれていますが、ほら、Ecce Home、ここにそうでない例もおりまっせ!(←主張してどないすんねん・・・)


誕生と言えば昨日1月27日はMozartの誕生日でしたよね。おめでたいことです。最近はバッハに押されてあまり聞いてませんでしたが先日久しぶりにPiano Concertoの24番を聞いたら相変わらず素晴らしかった。モーツアルト、誕生日おめでとうございます!というわけで日暮らし硯に向かってとりとめも無いよしなしごとを日々書き連ねております。

Saturday, January 27, 2018

犬は男でリンゴは女

皆様、気づいたら2018年が始まっておりました。昨年は当ブログをご愛読いただき誠に有り難うございます。本年も宜しくお願い申し上げます。今年も徹底的にごく私的なEngRishman的ネタで攻めていきますので覚悟してください(←おい!)

さて、皆様はNew Year Resolutionというのを立てられたでしょうか?いわゆる新年の誓いというやつですね。おっと、そこのあなた既に挫折されましたか?"Welcome to our club!" というやつですね。「類は友を呼ぶ」とも表現されましょうか?EngRishmanもNew Year Resolutionを打ち立てては惨敗の年を重ねております。そこのあなたに実に親近感がわくしだいです。

私はといえば、今年もEngRishmanの名に恥じず(?)英語の勉強を続ける次第です。さて、昨今は英作文の勉強宜しく英語で論文や教科書を執筆しているのですが、思えばろくすっぽ英作文も出来なかった私がよくぞここまで、と過ぎ去った年月を思い起こし自信をつけたいものですがボスには徹底的に赤ペン先生で直されるのでまだまだです。精進を続ける次第です(涙)冠詞とか、前置詞とか未だに苦手です(←もっと勉強しましょう)最近はGrammarly先生のお世話にも大分なっております。その昔医学部の入試でも英作文が登場しました、我が大学は比較的長めの英作文をかかせる、めんどくさいよなあ、という印象を持っておりましたが、その当時の自分をひっぱたきたいです。そのうちアイディアだけ適当にしゃべったら自動で論文やら教科書やら書いてくれるアプリが登場しないかしらん?アイディアだけは沢山あるんだけどな〜(←おい!)

さて、英語の勉強と言った舌の根も乾かぬうちに新年の誓いをもう一つ、最近細々とフランス語(超がつくド初心者)の勉強を始めております(←再開とも言う)。New Yorkでトレーニングを積んでいたときには口の悪いアメリカ人の同僚に「お前は英語に専念しておけ」なんて言われましたっけ?スペイン語は仕事上の必要に迫られ?泣く泣くニューヨークでフェローをしているときに学校にまで通ったのですが、忙しさを言い訳に無残にも脱落した栄えある過去があります。というわけで、このフランス語ですがどこまで続くのやら自分でも興味があります。なんといっても根性のなさには自信があります(←おい!)それにしても名詞に男性型と女性型があるらしく、それによってつく冠詞が変わってくるとは堪忍してほしいものです。何故犬は男でリンゴは女なのか?全く意味不明です。英語のように一つに統一してもらいたいものです。発音は英語にも増してカオスです、なんとかしてください!(←あなたは英語に専念しましょう)

Sunday, November 05, 2017

Laennecと聴診器

皆様、お久しぶりです。このブログへの投稿も一年近く空いてしまいました (すみません、この文章、書いておいてアップロードが遅くなったのでこんな書き出しになっております)。忙しい日々を過ごしていたのでなんとなくブログから離れてしまっておりました。さて、久しぶりにGouldを聞きながらBachの曲に関して何か書こうかと思ったらなんと最後のブログもBachに関してでした。

というわけで、いつもバッハやグールドの事ばっかり書かずにたまには自分の仕事にまつわることでも書きましょうか?ということで唐突ですが昨年2016年は聴診器生誕200周年でした。フランス人の呼吸器内科医・Rene Laennecが聴診器を生み出したのが1816年の9月、というわけでちょうど去年の今頃が聴診器生誕から200年経っていたのですね。

Laennecが生まれたのは1781年の2月17日ですので聴診器を生み出したときは35歳という若さでした。彼はそれから3年後に間接聴診法に関する教科書を書き上げています。聴診器を生み出してから3年後には現在の聴診法のもととなる何百ページにもわたる教科書を書き上げているのは驚嘆に値します。

残念ながらLaennecは結核により45歳という若さでなくなってしまいます。彼は死ぬ間際にかれの甥に自分の呼吸音を聴診させ、それを説明を聞きながら死期を悟ったと言われています。彼が聴診をしている絵が残っていますがその絵を見る度に、その険しい表情、真摯な聴診の姿勢に心を打たれます。「自分ももう少し頑張らなくっちゃ」と思います。現在自分はPoint-of-Care Ultrasoundという「聴診器のように超音波を使う」コンセプトで米国や日本でお話をさせていただくことが多いのですが、Laennecの爪の垢でもせんじて飲みながらがんばりたいと思います。ちなみに僕自身かれのことが気になったので少し調べて論文にさせていただきました。以下参照。

(Reference)

1. Roguin A. Rene Theophile Hyacinthe Laennec (1781-1826): the man behind the stethoscope. Clin Med Res 2006;4:230-5.

2. Minami T, Minami A, Manzoor K, Saraya T. Modern technology in respiratory medicine: Lung ultrasonography–Is it time for the stethoscope to give up its throne? Pulm Res Respir Med Open J. 2016; 4(1): 19-20. doi: 10.17140/ PRRMOJ-4-133


Saturday, November 04, 2017

Testamur

年を取ると記憶力も衰えますが、目も衰えます。勉強すれどすれども、知識は両手からこぼれ落ちる水のように頭から抜けていきます。EngRishmanもご多分に漏れず細かい字を読んだり、一夜漬けで記憶、などと言うことが実に苦手になって参りました。そこで困るのが試験勉強。EngRishmanはアメリカで内科医をしているので、10年たつと米国内科専門医試験を更新しないといけません(思い起こせばこのブログを始めた10年前にちょうど初めての専門医試験を受けたのでした)。この勉強が実に大変、教科書を読むのも字が小さくて目が疲れるし、問題といてもすぐ忘れるし(いつだって新鮮な気分で勉強できるよ!←あかんやん)でひーこら言いながら(泣きそうになりながら、とも言う)勉強し、ようやく今年の初めに合格を確認して無事内科専門医資格を更新したのでした。この更新作業があと二つも続くと思うと(呼吸器内科と集中治療、数年後)げっそりですが、まあこの仕事を選んだからには一生勉強と腹をくくっていくつもりです。

さて、EngRishmanは内科における超音波診断を専門のひとつにしてます。Point-of-care ultrasoundと言って、専門科だけではなく、一般内科でも聴診器を使うように超音波を使う(それもきちんとした決まりをもって)というコンセプトです。一般内科の先生方向けのP超音波診断(POCUS)のカリキュラムを作ろうと、最近は米国だけでは無く、日本でも時々お話をさせていただいております。そこで、そうやって偉そうに?話をするからには、ちょっと専門医試験をうけといても良いだろうと、循環器の先生方が受験されるNational Board of Echocardiographyの専門医試験も受けてきました。この試験勉強がきつかった。実にきつかったです。文字通り泣きそうになりながらなんとかこなし、先月無事合格を確認したところです(良かった・・・)。ところでEchocardiographyの専門医資格(Diplomate)は試験を合格しただけではもらえず、循環器のフェローシップを米国でこなさないといけません。私は呼吸器内科医なので、この条件は満たさず、かわりに「Testamur」という称号を頂きました。辞書をひもとけば「学位記」「卒業証書」などと出てきますが、要は「試験を受けて合格した人」という意味になるらしいです。こんな単語知りませんでしたよ、と英語に関しても「人生いつまでたっても勉強」なのでした。

Thursday, October 12, 2017

Munchkin

皆様お久しぶりです、Eng"R"ishmanです。最近かなり忙しく(←「怠け者の節句働き」とも言う)ブログ更新をすっかり怠っておりました。更新を楽しみにしていらっしゃった皆様(いるのかな?)申し訳ありませんでした。これから心を入れ替えてせっせと更新します・・・かどうかは分かりません。さて、僕はDunkin' Donutsが割に好きで、通勤途中に立ち寄ってはコーヒーを買ってます。でも以外とDonutsは買いません、あんな甘いもの、毎日は食べれません。Eng"R"ishmanも年なのです。でも(「でも」が続くな)Munchikinsは時々ついでに注文して食べています。ちっちゃいからカロリーも少ないだろう、というのが自分への言い訳です。
https://www.dunkindonuts.com/en/food-drinks/donuts/munchkins

ところでこのMunchikins、Drive Throughで注文するときになかなか通じません。この間子供と一緒に注文していたら「パパの発音は全然駄目、あれじゃ通じるわけないよ、すっごい恥ずかしいんだけど」と怒られました。よくよく聞けばMunの発音が違う。僕は「ムンチキン」に近い発音でしたが、どうやら「マンチキン」の方が近いようです。今辞書を引いたら「mʌ́ntʃkɪn 」でした。うーむ、10年以上違う発音で注文していたのか、それにしても英語は奥が深いです。ちなみにMunchkinは「小柄な人」という意味の英語です。たしかに小柄ですね。