以前のエントリでドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」を読み直していることをちょっと書きましたが、その続き。最初にこの小説を読んだのが18歳の頃だったのでもう20年近く前になります。そのころは東京で大学生をしていて、将来はプログラマーになる予定でありました。ニューヨークなんて殆ど知りませんでしたし、まさか将来自分がニューヨークで医者として働くなど想像もしていませんでした。(そっちの方が良かったんじゃないか?というツッコミが入るとつらいですが)人生とは不思議なものです。
さて、そのころから改めて読み返してみると、まるで新たな小説を読んでいるような発見が多々あります。いかに昔に飛ばし読み、というかいい加減に読んでいたのかが分かります。あの当時はどか食いのようにドストエフスキーをがしがし読んでたんですねえ。罪と罰に始まり、悪霊、白痴、カラマーゾフの兄弟なんかはこの東京で大学生をしていた時代に読んだのでした。さて、時はたち、いまは昔のように時間もたっぷりはないので、少しずつ(なにせやたら長い小説なので)じっくり読み進めたいと思います。目標は一年ぐらいかけて読み終えることです。ちなみに光文社文庫の亀山郁夫氏による新訳は素晴らしいです。素晴らしい小説なのでまだお読みでない方はぜひご一読をすすめます。時間がなくなって仕事に支障が出ても責任は負いかねますが。