アメリカ東海岸で働く日本人内科医師のブログです。留学20年目(これを留学と呼べるかはともかく )にして、未だに英語で苦労し、英語を学び続ける悲哀?を中心にアメリカで日々心に移り行くよしなしごと(ref 兼好法師)を書いております。医学関連のおはなしが少なくて恐縮ですが、お暇なときにお付き合い頂けましたら幸いです。
Thursday, March 10, 2011
恐怖のナイトフロート (NY日記 留学開始当時シリーズ)
元同僚たちに宛てたこのメールを書いたのはもう8年近く前にもなります。ナイトフロートというのは、アメリカの研修医に特有のローテーション(今でもそうかな?)で2週間、ひたすら夜勤をつづけます。病棟で緊急時に呼ばれたり、夜間の入院をとるわけですね。これが年に2回ほどあります。夜働いて、朝かえって、昼間寝て、また夜働く。なんだ、今の生活とそう変わらないではないか(がっくり)!当然体にはすごく悪いです。文面から「いやいや感」が滲み出てますね。例によって一部編集しております。あの頃は、ホント辛かった。(シミジミ)
Monday, July 21, 2003 5:33 PM
Subject: 恐怖のナイトフロート
皆様:
お元気でしょうか?南太郎@NYです。日本は梅雨が明けましたでしょうか?京都はもうだいぶ暑いですか?僕は現在ナイトフロートといって、当直専門のローテーションを回っています。具体的には夜の9時に研修医の引き継ぎが始まり、朝の7時20分ぐらいに再び引き継いで終わるといった感じです。フロアーを3つ担当しているので、具体的には60人ぐらいをレジデントと2人で担当することになります。もっともレジデントはスーパーバイズが主で、基本的にファーストコールは僕(インターン)なのでベル(こっち風にいうとページャー)で呼ばれまくることになります。
おわかりでしょうが、こういったやりとりはすべて電話を通じて行われるので、英語の不得手な人間にとってはまあまあ悲惨な状況となります。まずはどの患者さんについてしゃべられているのかわからない。綴ってもらってようやく納得という状況です。それから状況の確認、むこう(たいていは看護師)が何を求めているのかを把握するのにも一苦労があります。日本でなら5分ですむところを何時間もかかってしているときもあります。寝れるといいのですが、あまり寝れずに朝を迎えふらふらになって病院からアパートにたどり着き(アパートが病院の隣で近いのは唯一?良い点ですーーー病棟とーーー研の距離よりも近いです)昼間寝て夕方起きる。また次のフロートといった日々になります。仕事開始の夜9時が近づいてくると本当にいやな気分になってきます。むち打つように体を前に進める感じです。うーん、はやく上手に英語が話せるようになりたいと思う今日この頃です。
皆様はいかがお過ごしですか?またよろしければ近況など教えて頂けたら幸いです。それではまた、ご機嫌よろしう・・・
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2013-3-1 (Friday) 内容を一部編集
留学初期のNY日記シリーズ
Monday, July 07, 2003 2:55 PM
今日(月曜日)はオフです。救急を3シフト終えたところですがまだ慣れませんね。書類の位置からして迷うことばかりです。病気らしい病気がどんどん来るのは楽しいと言えば楽しい?ですが。なんとかサバイブしたいものです。
昨日はニューヨークのーーー留学組による歓迎会でした。なかなか楽しいひとときを過ごすことが出来ました。彼の地でも頑張っておられるひとは沢山いるんだなあと思いました。それではまた。
全てはここから始まりました?【ブログ前身の「NY日記」第一弾?】
最近古いパソコンに入っているメールをGmailに統合しようと四苦八苦しております。(どなたか良い方法ご存知でしたらご教授下さいませ)OutlookExpressのメール(dbx形式で保存)って単純にはGmailに統合できないんですよね?なんか、Gooメールを利用するという方法もウエッブに載っていたのですが、このためだけにお金払うのもなあ(←わたくし、基本的にケチなのですよん)というわけで、ただで簡単にGmailへ古いメールを統合する方法を模索中です。
というわけで、古いパソコンを久しぶりに立ち上げていたら、留学が始まった当時のメールが出てきました。もう、これがですね、涙なしには読めないんですよ(笑)。ご参考までにニューヨーク到着直後のメールを開陳いたします。日付を見たら2003年の6月28日になっていました。7月1日が研修開始ですから、本当に直前にアメリカに到着したんですよね。それもこれも、あの忌々しいビザの手続きのせいでした。あまりにも、アレな誤字脱字とかは若干修正して載せていたり、ちょっと伏せている情報もありますが、基本的にはこのままのメールを当時の仕事仲間(というか正確には直前まで一緒に働いていた仲間)に向けておくっていたのです。懐かしいなあ。あの当時は英語で本当に悔しい思いばかりしていました。今でこそ、こっちの医学部の教官になって医学生や研修医相手にいちびってますが、あの当時は本当に泣きそうになりながら一日一日を過ごしていたんですよ。
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Saturday, June 28, 2003 7:27 PM
皆様:
ようやくNYに到達いたしました。
入国審査はびびりまくりでしたが
とりあえずはナントカカントカ終わりました。
それで思い出しましたが
(そのころ関わっていた翻訳の名前)
ようやく入稿全て終わりゲラ刷りの段階に入りました。
また適宜報告しますね。
NYは暑いです。熱気でむんむんしています。
来週からはや仕事です。
復帰できるといいんだけど
もう不安で心臓ばこばこです。
英語は相変わらずで言いたいこと言えずに悔しい思いをしてます。
それではまた。
電話番号など決まり次第ほうこくします。