Tuesday, September 03, 2013

とにもかくにも、虚言多き世なり

徒然草は本当に素晴らしく、兼好先生は同郷のよしみ?で僕のブログのメンターと勝手にさせていただいております。(向こうは「知らんがな。えらい迷惑やで、ほんまに」と思ってらっしゃるかもしれませんが・・・)

というわけで今日は第73段から

http://www.tsurezuregusa.com/index.php?title=%E5%BE%92%E7%84%B6%E8%8D%89%E3%80%80%E7%AC%AC%E4%B8%83%E5%8D%81%E4%B8%89%E6%AE%B5

「とにもかくにも、虚言多き世なり。たゞ、常にある、珍らしからぬ事のまゝに心得たらん、万違ふべからず。下ざまの人の物語は、耳驚く事のみあり。よき人は怪しき事を語らず。

かくは言へど、仏神の奇特、権者の伝記、さのみ信ぜざるべきにもあらず。これは、世俗の虚言をねんごろに信じたるもをこがましく、「よもあらじ」など言ふも詮なければ、大方は、まことしくあひしらひて、偏に信ぜず、また、疑ひ嘲るべからずとなり。」


これ、インターネットで情報が簡単に取得できる現代にも実にはてはまるような・・・。「下ざまの人の物語は、耳驚く事のみあり。」うう・・・耳に痛い一フレーズなのでした。師匠、相変わらずいいこと言いますねえ(って何百年も前の文章ですけど)