アメリカ東海岸で働く日本人内科医師のブログです。留学20年目(これを留学と呼べるかはともかく )にして、未だに英語で苦労し、英語を学び続ける悲哀?を中心にアメリカで日々心に移り行くよしなしごと(ref 兼好法師)を書いております。医学関連のおはなしが少なくて恐縮ですが、お暇なときにお付き合い頂けましたら幸いです。
Wednesday, March 21, 2007
OSCE
さて昨日は僕の所属する大学の医学部の学生さんのOSCEを見学してきました。OSCEはObjective Structured Clinical Examinatioの略で、紙の上の試験と違い、実際に患者さん(の役をする役者さん、もしくは医療関係者)を診察し、評価されるのです。患者さんを診察した上でattending にプレゼンするところ、つまりoral presentationを評価される箇所などあり、なかなか面白いです。場所によっては電話での応対を試験されるところもあるようですね。うーむ、まさに実地に沿ってます。
学生さん(3年生)は進級に必要なようで皆さん緊張してらっしゃいます。それにしても皆さん初々しいですなあ。かくいう私もアメリカで臨床をするためにOSCEを受験したのですね。 いまでいうUSMLE step2 Clinical Skills というやつです。
試験会場は病院の外来を使います。患者さんがいなくなる夕方6時頃からのスタートなので終わるのは9時前になります。アメリカの学生さんは3年生と言っても上手に問診します(まあ、うわべだけの部分もあるんだけど)ーなんか自分の学生時代と比べると本当に恥ずかしくなっ てしまいます。いや、まあ日本では学生の時に問診を試験されるなんてことなかったもんなー(今は日本でもOSCEを学生教育に取り入れている大学が増えて いると聞きますが)。真剣にテストを受けている学生さんを見て昔を思い出しました。外来部長と話をしていると、日本を訪れたことがあるようで話が弾みました。OSCE自体も大変興味深く拝見させていただき、有意義な夜となりました。
学生の皆さんお疲れ様でした。合格していると良いですね、もっとも殆ど落ちる人はいないそうです。
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