日本語ならば名前を聞かれても直ぐに相手に伝わります。似たような漢字で紛らわしいことはあるかもしれませんが、少なくとも音は伝わりますよね。
これが英語になると実に厄介。某コーヒー屋さん(あの「白鯨」の一等航海士の名前がついているコーヒー屋さんです)で名前を聞かれると「TARO」と伝えたつもりが「PARO」などと綴られていることがしばしばあります。T as Tokyoとか説明してもPAROと書かれることがあります、こちらは「Pokyoなんて街はないでしょ!」と思うのですが、ま、向こうにとっては知ったこっちゃない、という感じですよね。そういうことが続くとこちらも「何としてでも正しいスペルを伝えよう」という闘志が湧いてきます。伝わらぬなら、伝えて見せようホトトギス、というわけです。
自分の名前のスペルを伝えるのに1番簡単なのはクレジットカードなどに印刷されている名前のスペルをレジの人に見せることです。これが1番確実。でもできたら音声で正確に伝えたい、というわけで登場するのがInternational Radiotelephony Spelling Alphabet 若しくはNATO Phonetic Alphabetです。具体的には
A: Alpha
B: Bravo
C: Charlie
D: Delta
などとそれぞれのアルファベットにあらかじめ決められた単語を結びつけて伝えるやり方です。例えばEngRishmanの名前はTAROなので “T as Tango, A as Alpha, R as Romeo, O as Oscar”などと伝えます。空港でのパイロットと管制塔とのやりとりに似ていてなんか格好良くないですか?(←それをいちびってるというのです)。さて、これで名前がちゃんと伝わるか?というとそれでもなかなか難しくて、結局クレジットカードを見せちゃったりしますが、めげずにこれからもしつこく続けようと思います。自分の名前のスペルが正しく伝わらなくて苦労する皆様、健闘を祈ります!