見学行ってみたらですね、良かった。実に良かった。本当に素晴らしい経験でした。というわけで、少しずつ書いていきたいと思います。
(1)ボストンまでの通勤
さて、まず自宅からボストンまでの通勤をどうするか?選択肢は2つ、電車でいくか、車を運転していくか、です。最初は駐車場事情がよく分からなかったので電車でいくことにしました(あとでこれが実に正解であると判明)。おらが街ロードアイランド州からプロビデンスからマサチューセッツ州ボストンまでは電車で1時間ちょっと。これがなかなか接続が良くなく、朝6時台は30分に一本程度しかプロビデンス、ボストン間に電車は走っておりません。というわけで、朝5時前に起き、家を5時40分過ぎにでて6時過ぎの電車に乗るという生活を続けたのでした。家族はみなまだ寝ているので、一人寂しく家をでて、駅の売店でパンとコーヒーを買って電車の中で朝食を食べる、という生活を送っておりました。ボストンのバックベイ駅に着くのが7時20分ごろ。そこから歩いてGreen Lineという電車に乗り換え目的の病院につくのが7時40分ごろでした。つまりDoor to doorで2時間かかったわけです。
プロビデンス駅の売店の一角。朝6時前から売店はちゃんと開いてました。カップをもらってここで好きなコーヒーを選びます。
Commuter Train (プロビデンスとボストンを結ぶ通勤電車)到着。本文にも書きましたが、2階建て車両が連結されてます。普通の車両の時もありますが、6:07発のこの電車には2階建て車両が何台か必ず連結されてました。ちなみにここからボストンのバックベイ駅までは一時間超かかります。
電車の中での朝食。電車(ちなみに2階建て)の中央だけテーブルがあって、こうして御飯食べれました。ちなみにプロビデンス駅を出るときはガラガラ、ボストン到着時は結構満員でした。コーヒーとベーグルをトーストしたものにクリームチーズ、アーモンドクロワッサン。結構食べたのですがこれは「忙しくてお昼食べられないかも」症候群の一症状。
ボストン(バックベイ駅)到着。ここから数分歩いて乗り換え
Green Lineに乗り換え。Copley駅からさらに10分ほどかけLong Wood駅へ。
(2)一日
基本的に手技の見学なのでずっとオペ室にこもる生活です。手技の間の短い間をぬってお昼ごはんを食べるわけですが、最初の頃は要領がつかめず、3時過ぎにようやく簡単なお昼ごはんにありつくという感じでした。週の中頃から慣れてきて、ちゃんとお昼ごはんをお昼に食べれるように。なんだか研修医の時に戻ったようです。手技は実に要領よく進んでいき、患者さんの搬送から麻酔の導入、看護師さんとの連携など実に手際よい。実際の手技の勉強もさることながら、こうした「システム」も実に勉強になりました。オペ室に入れる人間は厳しく管理されており、僕もしょっちゅう「あんた誰」とオペ室の人に聞かれました。指導医の先生が気をきかせてくれて"Rhode IslandからのVisiting professor (本当はVisiting (Assistant) Professorだけど)"と紹介していただいたので、こっちも調子に乗ってずっと"Visiting Professorです。よろしく"と自己紹介を続けておりました。
さすがに手技のメッカとあって(Interventional Pulmonary のなかでは全米で一番大きなフェローシップだそうです)次から次へと行われる手技の数は実に多いし、勉強にもなります。フェローのJ君やM君、アテンディングのF先生やM先生には忙しい中(フェロー君達は特にかなり忙しそうでした)実に懇切丁寧に説明して頂き申し訳ないぐらい。大変勉強になってありがたい事です。
手術室のEng"R"ishman こんな感じで一日こもってました。
(3)ボストンからプロビデンスへ
一日が終わってオペ着(Scrub)から普段着に着替え、病院を出るとまたまた2時間かけてプロビデンスに戻ります。6時に出ればうちに着くのは夜の8時。なんだか久しぶりの長距離通勤なのでした。
病院をでると外は真っ暗。これから2時間かけて家まで戻ります。あーあ。