Monday, November 21, 2022

有自方來、不亦樂乎

 なんだか古典シリーズが続きますが、「論語」からですね。学而第一の一番最初に登場しますから、三日坊主のエキスパートであるEngRishmanですら読んでいるフレーズです。

これは「子曰く、学んで時に之を習う。亦た説(悦)ばしからずや。朋有り遠方より来たる。亦た楽しからずや。人知らずして慍みず。亦た君子ならずや。」の一部ですが、実に味わい深いフレーズです。実は少し前に日本から友人が訪ねに来てくれていたのですが、まさに「朋有り遠方より来たる。亦た楽しからずや」が当てはまり、いやはや孔子先生はたいしたものだと感嘆していたのでした。

徒然草、論語などの古典は長い年月を経て生き残っているだけあり、実に味わい深いです。こちらが三日で投げださなさなければもっと味わい深いんでしょうけどね←おい!

沖の干潟遥かなれども、磯より潮の満つるが如し

EngRishmanは徒然草が大好きで、このブログのテーマにしているぐらいです。EngRishmanはその昔、兼好先生ゆかりの吉田山の近くに住んでいたので(えっへん!)並々ならぬご縁を勝手に感じてブログの師匠と仰いでおります。その割に読んでないじゃんという突っ込みはなしでお願い申し上げますが、特に第155段が大好きでよく読み返すのです。

https://www2.yamanashi-ken.ac.jp/~itoyo/tsuredure/turedure150_199/turedure155.htm

この「春暮れて後、夏になり、夏果てて、秋の来るにはあらず。春はやがて夏の気を催し、夏より既に秋は通ひ、秋は即ち寒くなり、十月は小春の天気、草も青くなり、梅も蕾みぬ。木の葉の落つるも、先づ落ちて芽ぐむにはあらず、下より萌しつはるに堪へずして落つるなり。」なんて実に味わい深いフレーズじゃないですか?

「死は、前よりしも来らず。かねて後に迫れり。人皆死ある事を知りて、待つことしかも急ならざるに、覚えずして来る。沖の干潟遥かなれども、磯より潮の満つるが如し。」

これも実に味わい深い、というか耳に痛いフレーズです。専門医試験(のRecertificationですね、10年に一度あるやつ)だってあと何年もあるし、余裕っしょ!と思っていたら「待つことしかも急ならざるに、覚えずして来る」状態な事がよくあります。慌てて泣きそうになりながら受験勉強するのは何十年経っても変わりません。トホホ・・・

専門医試験からしてこの状態ですからいつかお迎えが来たときにはどうなることやら。試験と同じく慌てふためく・・・ということにならないと良いのですが。「沖の干潟遥かなれども、磯より潮の満つるが如し」を肝に銘じて日々生きたいと思います。それでは皆さん、ご機嫌宜しう。