皆様お久しぶりです。心に移り行くよしなしごとを書きつけるEngRishmanですが、今回はピアノとボケ防止のお話。最近ピアノの練習を再開した、というのは時々書き付けておりますが、実際のところ「ピアノを弾くことがボケ防止になるか」を調べてみました。
調べたとは言ってもGoogle Scholarに"Piano Dementia Prevention"と入れただけです。それだけで結果がゾロゾロ出てきました。素晴らしい時代です。
というわけでトップに出てきたのが、おらがすむ田舎 New England のローカル雑誌 (というのは半分冗談で世界トップのメディカルジャーナルです) New England Journal of Medicineに10年ほど前に掲載された論文 (1) です。これをざっと読むと、「楽器を弾くPlaying musical instruments」ことはボケ防止と関連あるようです Hazard Ration for Dementia 0.31 (95% CI: 0.11-0.90) ←なんじゃこりゃという人は適当に無視してください。要は関連が凄くありそう、ということです。その他にも「ボードゲームで遊ぶ Playing board games」 「読書 Reading」 「ダンスをする Dancing」などが関連しているようですが実に興味深い結果です。他にも「ボケ防止とあまり関係ない 趣味の活動 Leisure Activities」の例も挙げられてますので、興味のある方は是非原文 (特にTable 2) をご参照くださいませ。
というわけで、いちおうエビデンスが見つかってモチベーションがさらに上がり(←よこしまな考え?)るんるんのEngRishmanなのでした。未だにバッハのインベンション13番で苦労しているんですけどね〜(亀の歩み)
(Reference)
1. Verghese J, Lipton RB, Katz MJ, et al. Leisure activities and the risk of dementia in the elderly. The New England journal of medicine 2003;348:2508-16.