僕が初めてニューヨークを訪れたのは8年前の2001年でした。アメリカで医者として働きたかったので、臨床の現場を見学に来たわけです。アメリカで医師として働くための資格試験を受けに来るのも目的の一つでした。当時はアメリカで臨床をしている日本人の先生をほとんど知らなかったので、ニューヨークで片っ端からお会いしてお話を伺っていました。
それにしてもぶっ飛んだのが、この日本人の先生方のすさまじさ。一人一人のアメリカに来るまでの話がドラマで、小学生のときに読んだ偉人伝そのままのような人が次から次へと出てきたのでした。たとえば現在でも私が深く尊敬するK先生のエピソード。(ちなみにジョンスホプキンスのK先生とは別人)アメリカに来る前、日本で臨床をしながら資格を取るための勉強していたときのこと。日中は忙しいから(日本の先生の忙しさって半端じゃないですよね。つくづく敬服します)、夜しか勉強する時間はない。でも夜はご飯を食べると眠くなってしまう。なので夕ご飯を食べず、コーヒーをひたすら飲んで勉強をしていた、などというもの。いや、実際ご本人からお話をきくと、もうただ畏まるしかないです。この方も非常に偉いのに物腰柔らかで腰が低い。偉い人ナイスかつ腰が低い原則がここでも当てはまります。
翻って自分はどうかと顧みると、反省することしきりです。夕ご飯はおなかいっぱい食べて、眠くなったら勉強飛ばしてねちゃうもんなあ>あかんがな!