2008年2月16日ごろ書いた文章。なぜか塩漬けになっていたのですがPublishしちゃいます。
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挿管をしたり、中心静脈をいれたりしながら考えていたのが
日本では割に技を「盗んで覚える」といった感じでしたが、こちらではしつこいほど教えてくれます。
アメリカ東海岸で働く日本人内科医師のブログです。留学20年目(これを留学と呼べるかはともかく )にして、未だに英語で苦労し、英語を学び続ける悲哀?を中心にアメリカで日々心に移り行くよしなしごと(ref 兼好法師)を書いております。医学関連のおはなしが少なくて恐縮ですが、お暇なときにお付き合い頂けましたら幸いです。
Thursday, April 04, 2019
Musicophilia
塩漬け文章をPublishしちゃいます。どうやら2015年頃のもの??
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音楽は聞くのも(下手くそながら)演奏するのも大好きで、本当に一日たりと音楽なしで過ごす日はないと言ってよいでしょう。
Kindle で本を読みながら、本に登場する音楽で気になるものがあればSpotifyで即座に検索しその場に聴くことができる、音楽を愛好する者にとってはこの点に関しては(さまざまな問題に満ち満ちている21世紀ではありますが)本当に素晴らしく便利な時代になったと素直に思います。さて、音楽に関し、最近注目しているもの
(1) Oliver Sacks: Musicophilia
最近亡くなられた神経内科医のOliver Sacksが音楽について書いた本です。今日思わず買ってしまいました。Oliver Sacksは僕の大好きな作家ですが、その彼が音楽について書いた本となれば見過ごすことは出来ません。読むのが楽しみ。
(2) 村上春樹:意味が無ければスイングはない
以前からBeach Boysは好んで聴いていたものの、特にこの本を読んでから、ブライアン・ウィルソンのファンになってしまいました。色々と大変だったんだなあ、と。最近半自伝的な映画がでましたよね。Love and Mercy、まだ見に行けていない・・・
(3) Piano Concerto: Glenn Gould
最近はCDが擦り切れるほど?毎日のように聴いている音楽です。最近は第一番がお気に入りでそれこそ朝晩と聞いております。朝晩聴いても聞き飽きないのがすばらしいところです。
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音楽は聞くのも(下手くそながら)演奏するのも大好きで、本当に一日たりと音楽なしで過ごす日はないと言ってよいでしょう。
Kindle で本を読みながら、本に登場する音楽で気になるものがあればSpotifyで即座に検索しその場に聴くことができる、音楽を愛好する者にとってはこの点に関しては(さまざまな問題に満ち満ちている21世紀ではありますが)本当に素晴らしく便利な時代になったと素直に思います。さて、音楽に関し、最近注目しているもの
(1) Oliver Sacks: Musicophilia
最近亡くなられた神経内科医のOliver Sacksが音楽について書いた本です。今日思わず買ってしまいました。Oliver Sacksは僕の大好きな作家ですが、その彼が音楽について書いた本となれば見過ごすことは出来ません。読むのが楽しみ。
(2) 村上春樹:意味が無ければスイングはない
以前からBeach Boysは好んで聴いていたものの、特にこの本を読んでから、ブライアン・ウィルソンのファンになってしまいました。色々と大変だったんだなあ、と。最近半自伝的な映画がでましたよね。Love and Mercy、まだ見に行けていない・・・
(3) Piano Concerto: Glenn Gould
最近はCDが擦り切れるほど?毎日のように聴いている音楽です。最近は第一番がお気に入りでそれこそ朝晩と聞いております。朝晩聴いても聞き飽きないのがすばらしいところです。
英語での「スマートなDiscussion」
さて、EngRishmanでも時々英語学習に関する質問を受ける場合があります。私なんかが回答しちゃっていいのかな?などと思いつつ、回答しちゃいました。質問頂いた方に許可を頂き、すこし編集させて頂いた後で以下に掲載させて頂きました。ご参考になれば幸いです。
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(いただいたご質問)
国際学会や講演会で外国の方とディスカッションしたいとき、
”broken English"でなんとか意思疎通はできるのですが、
相手の反応から、おそらくあまりスマートな会話はできていないのだろうな、と感じています。
(学生に説明するように基礎的なことから懇切丁寧に説明してくれます。)
相手が一生懸命聞く意思をもって聞いてくれるから会話が成立している、
という状態であることも感じています。
語彙を知っているかどうかという問題だけではなく、選択する単語のセンスだったり、言い回しだったりで、
スマートなディスカッションになるかどうかが決まるのかなと思っているのですが、
かと言ってどうすればそういったセンスが培われるのかわからずにおります。
ディスカッションでのスマートなやりとりを勉強したいと思っているのですが、
先生はどのようにして勉強をされたのでしょうか?
また、ディスカッションやディベートとなるとどうしても気後れしてしまう性格なのですが、
ディスカッションやディベートに臨む際の心の持ち方についても工夫がありますでしょうか?
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(Eng"R"ishmanの回答)
ご質問ありがとうございます。短く言い切ってしまうと、「あえてスマートなDiscussionを目指さない」が答えです。でもこれだけでは、なんのこっちゃ?ですよね。
英語を母国語とする話者にとって、英語を母国語としない話者をいわゆる「値踏み」する事はよくあることだと思います。その際に単語や文法の細かい使用方法, 発音の誤りなどを感知して、相手の英語の能力を値踏みすると言うわけです。ですからある程度「スマートな」ディスカッションを試みようとしたら、根本的に英語の実力を上げるという非常に一般的な回答になってしまうと思います。相手はあなたのしゃべる英語をあらゆる角度から判断しておりますので、いわゆる小手先の解決法はあまり効かないと思います。
しかし、ディスカッションがそもそも何を目指しているものかを考えると、「スマートな」ディスカッションと言うものを目指すよりはむしろ、「対話によりお互いがより真実に近づく」ディスカッション本来の姿を目指すべきではないかと思います。相手が「初心者にでもわかるように」噛み砕いて説明するのならばむしろそれは「真剣に相手にわかってもらいたい」意識の表れで歓迎すべき事だと思います。逆にそのような態度で臨まない論者はこちらが「その程度の論者」と判断して良いでしょう。英語が「スマート」でなくとも、こちらの質問が本質をついたものであれば、相手も真剣に対応してくるでしょうし、そうでなければ、それまでの相手です。
逆にこちらの目指すべき態度としては、相手のしゃべったことをしっかりと理解しようと努め、わからないことがあれば、わかったふりをしないで徹底的に質問を繰り返して相手の理解に努めることではないでしょうか?「言うは安く行うは難し」ですが、これこそディスカッションの目指すべきところでは無いでしょうかと愚考します。このような態度でディスカッションに望めば、ひょっとして「うるさい質問者」だと取られるかもしれません。しかし、英語でも(そして日本語でも)、本来ディスカッションと言うのは真実に近づく場であり、質問と言うのは歓迎されるべきものであると考えられてます。ですのでこのような態度はむしろ歓迎されるものだと考えます。これは先日のレクチャーでも少し述べさせていただいたことで、アメリカ人の態度を理解するにもにあたっても、非常に重要なポイントだと思われます。
お求めになっておられる答えとは違った回答になってしまったかもしれませんが、先生のご質問が英語学習の本質に迫ったものでしたので、このように回答させていただきました。ご参考になれば幸いです。
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(いただいたご質問)
国際学会や講演会で外国の方とディスカッションしたいとき、
”broken English"でなんとか意思疎通はできるのですが、
相手の反応から、おそらくあまりスマートな会話はできていないのだろうな、と感じています。
(学生に説明するように基礎的なことから懇切丁寧に説明してくれます。)
相手が一生懸命聞く意思をもって聞いてくれるから会話が成立している、
という状態であることも感じています。
語彙を知っているかどうかという問題だけではなく、選択する単語のセンスだったり、言い回しだったりで、
スマートなディスカッションになるかどうかが決まるのかなと思っているのですが、
かと言ってどうすればそういったセンスが培われるのかわからずにおります。
ディスカッションでのスマートなやりとりを勉強したいと思っているのですが、
先生はどのようにして勉強をされたのでしょうか?
また、ディスカッションやディベートとなるとどうしても気後れしてしまう性格なのですが、
ディスカッションやディベートに臨む際の心の持ち方についても工夫がありますでしょうか?
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(Eng"R"ishmanの回答)
ご質問ありがとうございます。短く言い切ってしまうと、「あえてスマートなDiscussionを目指さない」が答えです。でもこれだけでは、なんのこっちゃ?ですよね。
英語を母国語とする話者にとって、英語を母国語としない話者をいわゆる「値踏み」する事はよくあることだと思います。その際に単語や文法の細かい使用方法, 発音の誤りなどを感知して、相手の英語の能力を値踏みすると言うわけです。ですからある程度「スマートな」ディスカッションを試みようとしたら、根本的に英語の実力を上げるという非常に一般的な回答になってしまうと思います。相手はあなたのしゃべる英語をあらゆる角度から判断しておりますので、いわゆる小手先の解決法はあまり効かないと思います。
しかし、ディスカッションがそもそも何を目指しているものかを考えると、「スマートな」ディスカッションと言うものを目指すよりはむしろ、「対話によりお互いがより真実に近づく」ディスカッション本来の姿を目指すべきではないかと思います。相手が「初心者にでもわかるように」噛み砕いて説明するのならばむしろそれは「真剣に相手にわかってもらいたい」意識の表れで歓迎すべき事だと思います。逆にそのような態度で臨まない論者はこちらが「その程度の論者」と判断して良いでしょう。英語が「スマート」でなくとも、こちらの質問が本質をついたものであれば、相手も真剣に対応してくるでしょうし、そうでなければ、それまでの相手です。
逆にこちらの目指すべき態度としては、相手のしゃべったことをしっかりと理解しようと努め、わからないことがあれば、わかったふりをしないで徹底的に質問を繰り返して相手の理解に努めることではないでしょうか?「言うは安く行うは難し」ですが、これこそディスカッションの目指すべきところでは無いでしょうかと愚考します。このような態度でディスカッションに望めば、ひょっとして「うるさい質問者」だと取られるかもしれません。しかし、英語でも(そして日本語でも)、本来ディスカッションと言うのは真実に近づく場であり、質問と言うのは歓迎されるべきものであると考えられてます。ですのでこのような態度はむしろ歓迎されるものだと考えます。これは先日のレクチャーでも少し述べさせていただいたことで、アメリカ人の態度を理解するにもにあたっても、非常に重要なポイントだと思われます。
お求めになっておられる答えとは違った回答になってしまったかもしれませんが、先生のご質問が英語学習の本質に迫ったものでしたので、このように回答させていただきました。ご参考になれば幸いです。
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