Thursday, February 02, 2012

英語達人列伝 岡倉天心

さて、前回はジョン万次郎について少し書かせて頂きました。マサチューセッツ州Fairhavenで英語や数学を学んだ彼を留学第一号と呼ぶことができるとすれば、その50年後にボストン美術館のアジア美術部門の部長となった岡倉天心はさしずめ留学の達人とでもゆうべきでしょうか?かれの英語達人ぶりは斉藤兆史先生の「英語達人列伝」に詳しいですが圧巻なのはボストンの街を歩いたときのエピソード。

ボストンの街を和服を着て歩いていた天心にアメリカ人が、What sort of 'nese are you people? Are you Chinese, or Japanese , or Javanese? "と揶揄した時の彼の切り返し方です。

天心曰く"We are Japanese Gentlemen. But what kind of 'key are you? Are you a Yankee, or a donkey, or a monkey?" とさっと切り返したのです。(出典 「英語達人列伝」 斎藤兆史)

天心先生、かっこよすぎ。発言のみならず、著作もすごい。「茶の本」はご存じの方も多いかと思いますが、日本語ではなく全部英語で書かれてます。1906年にニューヨークで出版。凄すぎる。100年前ですよ?まだ、テレビもインターネットもYoutubeもiPhoneもiPadもなーんにもない頃です。ところで斎藤兆史先生による「英語達人列伝」は本当に素晴らしい本で、留学を考えられている方には是非お勧めしたいです。英語に関する本をひとつ挙げよ、と言われたら僕は間違いなくこの一冊を上げさせて頂きます。留学初期に英語にものすごく苦しんでいた時期、この本を読んで明治の岡倉天心を始めとする「英語達人」達の凄まじさにぶっ飛んだ記憶があります。天心先生には遥か及びませんが、EngRishmanもさらなる英語の上達を目指し精進していきたいです、はい。

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