という航空会社を利用しました。座席が広かったり、各座席に必ずテレビがついていてケーブルチャンネルの番組見放題など、なかなか評判がよろしい。実際利用してみると、確かに座席は広いですな。こりゃ快適とテレビを見ながらくつろぐことしばし。そしたら
「ただいま、機内で具合が悪くなった方がおられます。お客様の中でお医者様はいらっしゃいますか・・・・」
というアナウンス。げ!!こんなん初めてや。うわー、えらいことになってもうた(となぜか関西弁思考になる)と思いつつも、とにかくその座席に向かいます。すでにすぐ近くに救急隊員のかたが搭乗していて、かれも治療に参加している。まずフライトアテンダント(というかスチュワーデスさんですね)に聞かれたのが
「Diversionが必要だと思います?」
つまり目的地に着く前に飛行機を近くの空港に着陸させるべきか、ということでした。これはなかなか難しい問題です。実際患者さんを目の前にすると、結構悩んでしまいます。今回は目的地までが1時間ぐらいだったのと(とフライトアテンダントと機長の報告)患者さんの状態がある程度落ち着いているので、とにかく目的地まで早めに行ってもらうことにします。それと救急隊員を空港に手配してもらいます。
「おまえは何者や?」という質問も当然聞かれます。学会に行くのでビジネスカードをたくさん持っていたのが幸い。ニューヨークで働いている医師ですとカードを渡して質問に答えます。こういうとき、ビジネスカードは便利ですな。相手もすぐに了解。
着陸まで患者さんのすぐ近く座って様子を確認。飛行機の中での医療機器は非常に限られているし、薬もそれほどありません(でも実際パックあけてみたら想像以上にそろっていた)。気が気じゃないです。着陸してすぐにすでに空港に待機していた救急隊員に状況を報告しておしまい。いやー、学会につくまでにすでに疲れましたよ。というお話でした。
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