皆様、お久しぶりです。たまにブログに登場するEngRishmanですが、本年もよろしくお願いします!(うはっ、今年最初のブログが5月に入ってからとは!)
今日は本の紹介。ニューヨーク大学医学部教授だったOliver Sacks氏によるGratitudeという本です。英語ですが短いのですぐ読めると思います。僕は読み始めたらはまってしまってAudibleバージョンまで買ってしまいました。通勤の途中に聞きながら読書というスタイルですね。これ、結構読書がはかどるのでお勧めです。
https://www.amazon.com/Gratitude-Oliver-Sacks/dp/0451492935
この短いエッセイ集は彼が80歳になってから、その80歳台を楽しもうという非常に前向きなエッセイ "Mercury"で始まります。これ、元々はNYTimesにのったエッセイで、タイトルも "The Joy of Old Age. (No Kidding)."という非常に前向きなもので、内容も実に瑞々しい。
https://www.nytimes.com/2013/07/07/opinion/sunday/the-joy-of-old-age-no-kidding.html
"Eighty! I can hardly believe it. I often feel that life is about to begin, only to realize it is almost over."
この文章を読むだけで、彼の人となりが伝わってくるようです。ところが2番目の"My Own Life"は81歳になり、悪性黒色腫(メラノーマ)の肝臓への転移がみつかり、自分の死が近いと悟るなかでのエッセイになります。その後2編ほど癌で死ぬまでの道筋が丁寧にたどられる素晴らしいエッセイが続きますが、本当に珠玉のフレーズの連続です。
"It is up to me now to choose how to live out the months that remain to me. I Have to live in the richest, deepest, most productive way I can."
"Above all, I have been a sentient being, a thinking animal, on this beautiful planet, and that in itself has been an enormous privilege and adventure."
まだまだ続きますが、本当に珠玉のフレーズの連続です。こういう素晴らしいエッセイを読むと人生は本当に貴重で、大切に生きないとだめだと思わされますが、言うは易し、行うは難し、ですなあ(←あかんやん!)。素晴らしいエッセイなので、皆様も是非!
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