Sunday, January 23, 2022

意識して勉強するということ

 以前確かどこかに「渡米当時、英語ですごく苦労した」ということを書いたと思うのですが、週刊医学界新聞に寄稿したものが今でも残っているのでご参考になれば幸いです。

さて、このブログのメインテーマも英語の苦労な訳ですが、さすがに自分の英語力も変化してきました。早いもので渡米して20年近くが経ってしまいましたので、さすがに日常生活で英語のせいで頭を抱えるということは少なくなってきました。ま、毎日患者さん達を英語で診療するし、仕事場で英語以外でコミュニケーションをとることはまずありません。医学部でも学生さんに英語で講義するし(当たり前か?)、会議も英語(自分が座長ということもしばしば、いいんですかね?)なれてくるとあまり英語で苦労する・・・ということが少なくなってきたのかもしれません。

元々がものぐさなので、苦労が少なくなると英語の勉強のモチベーションも上がらなくなってくるわけです。困ったことですね。というわけで意識して勉強しないとだめだなあ、と思う今日この頃です。英単語だってまだまだ知らないものが沢山あるし(汗、20年も経っているのに)

誰か「渡米後ある程度経った人向けの英語学習本」とか出してくれないかしら←自分で考えて勉強しましょうね。

Saturday, January 15, 2022

語学の勉強を続けるということ

 お前、そういえばフランス語はどうなってるの?そう思われたあなたは昔からの当ブログの愛読者ですね。当ブログをご愛読頂き心より御礼申し上げる次第です。フランス語の学習を通じ、忙しいと真っ先に切られるのが語学の勉強だということを学びました←おい !

ちなみに、「なぜ中年になるとフランス語の勉強が難しくなるのか?」というのはNYTimesでも論じられている有名な現象なので、僕だけじゃないですよ?この記事本当に面白いので是非読んでみてください。著者の方は敬意を持って「同志」と勝手に呼ばせていただきます。

というわけで、心機一転、Duolingoを再開したらめんどくさくて一日で断念。あの1レッスンの微妙な長さがやる気を削ぐんですよねえ。レッスンの長さが半分ぐらいだったら良いのに。(本当に微妙にやる気を削ぐ長さ)←ものぐさともいう。

逆にこのものぐさにうまく働いたのがmikanという英単語学習アプリ。1レッスンが10単語と短いので、どんどん続けられます。TOEFL英単語3800というシリーズがあるのですが、調子に乗って三日で3800単語おさらいすることができました。このアプリ、間違えた単語を「単語帳」に登録できたらもっと良いのに、と思いました。万が一開発者の方がこのブログを読んでいたらよろしうご検討の程を(ってこんな辺境のブログ、誰も読まないかな、ははは)

というわけでフランス語の勉強も頑張って続ける・・・かもな!←(あーあ)

Saturday, January 08, 2022

早起きについて

 Eng"R"ishmanは朝型人間で早起きが全く苦になりません。子供の時からそうで、「早寝早起き」スタイルは基本的に変わっておりません。

早起きすると確かに仕事は進みます。犬も含め、家族が寝静まっているので邪魔されずに勉強や仕事に集中できるというわけです。

このYouTubeを見るとなんだか「早起きしなきゃ」という気分になりますね。




受験勉強について

 さて、米国集中治療医 専門医更新試験も無事に終わったので、自分の受験勉強について書き連ねていきます。すぐ忘れちゃうしね。

今回は圧倒的に準備期間が短かったのですが(本格的に勉強できたのが直前の1週間)点数はなぜか他の専門医試験よりも良かった、という?な結果でした。

準備は

(1) CHEST SEEK(専門医試験用の問題集)

(2) CHESTの専門医試験用ボードレビューコースのビデオ

基本的に上記の二つだけでした。

(1) を手持ちのiPhone, iPadなどにインストールして、ちまちま解いていき、間違えた問題や大事なところはEvernoteにクリップして後で見返す。という方法です。もちろん分からないところがあればUpToDateや論文、ガイドラインなど元ネタを見返すというのは大事ですな。

(2) は今年の専門医試験対策コースのビデオをオンデマンドで見返す。というやり方。ただし、全部見ている時間はないので(←本当にあなた、もっと早くに始めていれば良いものを)苦手なところだけかいつまんで見る、というやり方でした。

今回も身に染みたのですが「受験勉強のためにまとまった時間をとる」というのは、年齢を重ねれば重ねるほど難しくなるということ。日常診療業務はあるし(しかもパンデミックの影響かICUはやたら忙しい)、学会などでの発表もあるし、論文も書かなきゃいけないし、論文の査読も受験直前だからと言って待ってはくれません。そしてゾンビのように襲ってくる書類作業。

うちに戻っても子供たちの世話(学校への送り迎えとか、ご飯作るとか、宿題をせかすとか、そういうやつですね)もあるし、犬も散歩させないといけないし(勉強していると「遊んで、遊んで!散歩、散歩!」とせがんでくる)受験勉強だけしているわけにはいかないのです。また年齢のせいか、根を詰めて短期間集中勉強というのも辛くなってきます。老眼もキツくなってきて本も読みづらくなってきたし。

というわけで至った結論が「毎日ちまちま勉強する」です。これが結局一番の受験勉強対策なのかなあ?ということでした。というわけで試験に合格はしましたが引き続きちまちまと勉強しております。

Friday, January 07, 2022

【受験記】米国集中治療医 専門医更新試験

皆様新年明けましておめでとうございます。ここニューイングランドも日本に遅れること約半日、ようやく新年を迎えました。旧年中は皆様にはこのブログをご愛読頂き誠にありがとうございました。本年も皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げますとともに当ブログもよろしくお願い申し上げます。例によってまた気が向いたら更新しますね(←おい!)

さて、昨年11月は10年ぶり(正確には11年ぶり)となる集中治療医 専門医更新試験を受けてまいりました。専門医試験は10年おきに「更新試験」が必要となるので本当は2020年が試験の年だったのですが、米国内科専門医機構(American Board of Ineternal Medicine: ABIM) がパンデミックの対応に忙しい集中治療医(ちなみに感染症科、呼吸器内科も同様)に対して2023年まで専門医資格を延長してくれた(リンク先には2022年とありますが、集中治療は特別に2023年まで延長してくれました)のと、狭い部屋で10時間も他の受験生と過ごすのは感染対策からもちょっと気が引けた(2020年の11月の時点ではまだワクチン接種も始まってませんでしたしね)ということで受験を伸ばしたのでした。ですから別に2021年に受けなくてもよかったのですが、まああんまり伸ばすのも精神衛生上良くないし、ワクチンも受けたしいい機会だから済ませちゃおうということで受験してきました。

試験日は11月15日です。9月ごろから病棟(ICU)の方が忙しくなり、また10月11月は学会や講演の日々。受験勉強どこではない!という感じで日常業務にてんてこ舞いの日々でした。ようやく試験勉強の時間が確保できたのは1週間前。「とにかくこの1週間は試験勉強に専念するから」と家族に宣言。例によってCHEST SEEKという問題集を解きまくります。更には耳学問と車の中ではボードレビューのレクチャーを聴き続けると例によって家族からは大ブーイング。「パパが仕事失ったら困るでしょ?」となんとか説得するも嫁さんからは「毎回試験直前にバタバタするの本当にやめてくれない?」と実にごもっともなご指摘を頂きます。すみません。しかも頭の中では「専門医試験の更新期限の2023年までまだ2年もあるじゃない」「初回と違って試験中UpToDateが使えるし」と悪魔の囁きがこだまします。そういうわけで勉強モードにターボチャージがかかりません。そもそもターボチャージなんて持ってたっけ?おまけに今回は10年前にはなかった「老眼」という伏兵が奇襲をかけてきます。問題集も教科書も読みづらいこと。眼鏡、眼鏡。

試験が数日前に迫ったとある日、ABIMから以下のようなメールを受け取ります。




まじっすか?UpToDateが使えないかも?本当に?えらいこっちゃ・・・お前が頼みの綱だというのに。というわけで1週間、なんとか試験問題集をやり終えて試験に臨みます。UpToDateは色々有りましたが試験中なんとか使えてやれやれです。しかし、今回は本当に準備期間が短かった(というか殆ど準備らしい準備ができなかった)ので、なんだかモヤモヤした気分のまま試験を受け終え、帰宅します。受験後は引き続き復習するのが常なのですが「どうせ2023年まで専門医資格はあるんだから、落ちていたらまた受けるまでよ」とモチベーションも上がりません。本当、人間って尻に火がつかないと動かないものですね(←「人間って」などという安易な一般論はやめましょう)。子供たちからは「パパ、試験に落ちたら仕事を失うの?」という素朴な質問を受けます。「大丈夫、2023年までは専門医資格保持してるし、いざとなったら呼吸器内科医として働けるから」といい加減な返答をします。

ということで年も明け、いよいよ1月。前回の経験からすると1月5日ぐらいに結果が届くはずだと、ビクビクしながらメールボックスをチェックする日々が続きます。そんなに怖いんならちゃんと勉強したら良いのに、本当に過去の経験から学びませんなあ、自分。というわけで、メールボックスをちまちまチェックしていたら今回は1月6日に来ました。例のメールです。




これこれ、メールに直接「合格」とか「不合格」とか書いてないんですよね。ま、そりゃそうか。というわけで、恐る恐るリンクをクリックします。すると・・・


と言うことで無事合格していました。良かった〜、点数を見たら大分勉強した「呼吸器内科」や「一般内科」よりも何故か大分よく受験者の平均点よりは大分上でした。なーんだ、びびって損したよ。皆さんもっと勉強しないとダメだよ←おい!合格を意気揚々と嫁さんに報告すると「『お騒がせして申し訳ありませんでした』を忘れているんじゃない?」と言う実に鋭いご指摘を頂きましたとさ。