アメリカ東海岸で働く日本人内科医師のブログです。留学20年目(これを留学と呼べるかはともかく )にして、未だに英語で苦労し、英語を学び続ける悲哀?を中心にアメリカで日々心に移り行くよしなしごと(ref 兼好法師)を書いております。医学関連のおはなしが少なくて恐縮ですが、お暇なときにお付き合い頂けましたら幸いです。
Sunday, May 13, 2012
Helvetica
友人に教えられて映画「Helvetica」を先週見てみました(例によってNetflix:見たい時にパパっとこうして映画を見れるのはNetflixの良いところですね。タイトルがない場合も多いけれど)
http://www.imdb.com/title/tt0847817/
登場人物の中でもこのMassimo Vignelliの言葉にしびれました。
"The life of a designer is a life of fight - fight against the ugliness. Just like a doctor fights against disease. For us visual disease is what we have around, and what we try to do is to cure it, somehow, by design.
A good typographer always has sensitivity about the distance between letters. We think typography is black and white. Typography is really white, you know. It is not even black. It is the space between blacks that really makes it.
In a sense it's like music - it's not the notes. It's the space you put between the notes that makes music."
(拙訳)
「デザイナーの人生とは闘いの人生である。醜悪さに対する闘いの人生だ。ちょうど医師が病気と闘うようなものだろう。我々にとって、視覚的な(醜悪さという)病気はあちこちにはびこっている。我々は苦労して、デザインによって、それを治癒しようとするのだ。
良いタイポグラファーは文字間のスペースに注意を払う。タイポグラフィは白と黒の問題だと思うかもしれない、しかしタイポグラフィとは実際のところ白に関する問題なのだ。黒は関係ないといっても良い。黒と黒の間のスペース、それこそが重要なんだ。
ある意味、それは音楽のようなものだ。音そのものではなく、音と音の間の空間こそが音楽を生み出すから」
Eye openingなメッセージとはまさにこのようなセリフを言うのでしょう。素晴らしい映画を教えてくれた友人に感謝しながら、フォントの奥深さに触れた週末なのでした。
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2 comments:
こんにちは。通りすがりの京都のPICU医です。お元気そうでなによりです。
「音そのものではなく、音と音の間の空間こそが音楽を生み出すから」っていい言葉ですね。私も以前、花の活け方で同じことを感じました。日本でみるフラワーアレンジメントは、空間を花で埋めたものが多いのに対し、いけばなは花と花の間の空間をより強く意識しているようにみえます。
また、たまに遊びに来ます。
京都のPICU先生、コメントありがとうございます。このセリフは良いですよね。そうですか、いけばなにも通じるものがあるのですね。
くだらないことばかり書き連ねているこのプログですがまたお暇なときにでも読んでいただけたら幸いです。
ありがとうございました!
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