Sunday, July 17, 2011

ニュー・シネマ・パラダイス 続き

ニュー・シネマ・パラダイスの話の続き、またかよ?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、そうです、またです。モーツアルトの時と同じでしつこく続けますよ。覚悟してくださいね。

あ・・・ちなみに以下筋がもろに出てくるのでまだ見てらっしゃらない方はご承知の上で読んでいただければ・・・















この映画は何と言っても中年(初老)のトトがアルフレードの葬式のためにローマから故郷のシチリア島の村に帰る後半が胆だと思うわけです。この中年のトトの表情が実にイイ。彼のセリフは少ないのですが、表情が実に能弁で実に素晴らしい演技です(あ、少年時代のトトの演技も素晴らしいですが!)彼の心を去就するものが本当に手に取るようによくわかる気がします。最後の方のお母さんとの会話もいいですね。実にぐっとくる。

(拙訳、英語の字幕から適当に訳したのでご了解の程を)

母「疲れたんじゃないかい?葬儀まで休む時間はあるよ、休むかい?」
トト「母さん、疲れてないよ、ローマから飛行機でたった1時間だよ」
母「長年一度も帰って来なかったのに、そういう事を言うもんじゃないよ」

トト「僕は母さんを見捨てたんだ。母さんの元から盗賊のように逃げ去ったんだよ、何も説明せずにね」
母「説明なんか求めたことはないよ。説明なんかしなくていいんだよ、私はいつだってお前が正しいことをしたと思っているよ。なにをくよくよ考えているんだい。(ただ)電話するたびに違う女の人が出るけれど、お前のことを本当に愛してる人の声に出会ったことはないねえ。分かるんだよ・・・」

というわけで、この映画は最後の20分の為にあるんじゃないかとも思うわけです。ただ、そのためには最初の1時間40分が欠かせないわけですね。音楽と一緒でさびのために欠かせない引っ張りの部分、というわけです。おすすめですよ、本当に。僕は後半の20分(と最初の数分)を見返しては感動しまくってます。Netflixてこういうつまみ食いが出来ていいですね(最後はそれかい!)

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