Friday, November 20, 2009

「ひとつ、村上さんでやってみるか」と世間の人々が村上春樹にとりあえずぶっつける490の質問に果たして村上さんはちゃんと答えられるのか? (Asahi Original)

僕は割に同じものをずっと読み続けたり聞き続けたりする傾向にあるようです。モーツアルトしかり、The Beatles しかり。他の音楽も聞きますが(ジャズなんかも割に聴くんですが)何年も続けて聞いているアーティストは少ないです。小説で言うと、圧倒的に村上春樹となります。村上春樹に関して言えば、僕はかれこれ20年近く読み続けています。長編で言えば「ねじ巻き鳥クロニクル」短編で言えば「パン屋再襲撃」「品川猿」などを好んで読んでおります。読み続けていてもちっともあきないどころか、読むたびに毎回新しい発見があります。こういった本があることは有り難いことです。

小説も素晴らしいのですが、エッセーや、読者との交信を集めた

「ひとつ、村上さんでやってみるか」と世間の人々が村上春樹にとりあえずぶっつける490の質問に果たして村上さんはちゃんと答えられるのか? (Asahi Original)

などもすごく好きです。この「ひとつ、村上さんでやってみるか」を読むと、読者の方たちから実にたくさんのバラエティーに富んだ質問を寄せられていることに気付きます。僕なんか読者の質問を読んで「いったいどう答えたらよいだろう」と(勝手に)困り果ててしまうのですが、村上氏はこれらの質問にひとつも揺らがずにびしっと(あるときはゆるりと)答えておられます。僕はこの村上さんの答えが大好きで、いつも「自分もメールにこのように返信ができたらいいのに」と思っております。そこから、いくつか非常に気に入ったフレーズを。

「自分が何を求めているかは、あくまで自分で決めることです。自分の心に耳を澄ませることがいちばん大事なのです。」

「人にはそれぞれの人生のペースがあります。しっかりと耳を澄ませ、自分の歩むべき速度を感じ取ることが大事なんだと思います。」

こうした素晴らしいフレーズを自分もメールでかけたらいいんですけどね。まあ、大作家と比べるのはやめましょう。まあ、素晴らしい本でしかも堅苦しくないので、皆さんもこの三連休などに読まれては如何?三連休を台無しにしやがって!と文句を言われても責任は持てませんが・・・

「ひとつ、村上さんでやってみるか」と世間の人々が村上春樹にとりあえずぶっつける490の質問に果たして村上さんはちゃんと答えられるのか? (Asahi Original)

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