アメリカ東海岸で働く日本人内科医師のブログです。留学20年目(これを留学と呼べるかはともかく )にして、未だに英語で苦労し、英語を学び続ける悲哀?を中心にアメリカで日々心に移り行くよしなしごと(ref 兼好法師)を書いております。医学関連のおはなしが少なくて恐縮ですが、お暇なときにお付き合い頂けましたら幸いです。
Saturday, October 31, 2009
Thursday, October 29, 2009
K君
さて試験が終わって知識もある程度増えたので、仕事中にえらそーに後輩を指導して煙たがられてます。今回その被害に遭っているのは後輩のK君。一緒に呼吸器コンサルトをしているのですが、僕から質問攻め (peripheral eosinophiliaが認められるのはAEPですか?CEPですかとか、サルコイドーシスのBAL所見は?とか、胸水穿刺でLights criteriaではexudateなんだけどmarginal、transudateを疑う場合はどの検査所見を使って鑑別する?などなど。いきなり超内輪モードですみません、読み飛ばしてください。え?なんでこんな簡単な質問ばかりするんだ?いやーわはは)にあって「かんにんしてくれよ」という顔ですね。すまんすまん、わははは。
ちなみにK君はアメリカ人(とはいってももともとフィリピン出身)のくせにプレゼンが苦手で、大きな発表の前はいつも「逃げ出したい、もういやだ」と日本人の私みたいな心温まるコメントを連発してます。今日は彼の大きな発表のある日。うまくいくといいですね。昨日は「頼むから午後のコンサルトひとりでやってくれないかなあ?プレゼンをもっと準備したいから」と泣きつかれたのでかわいい?後輩のために一人で仕事してましたよ。本当に頑張ってほしいものです。
Wednesday, October 28, 2009
試験勉強のこつ( Applied only to me)
(1) Evernote は勉強の役に立ったぞ
別に回し者でもないのですが、このメモをパソコンでオーガナイズするようなソフト、なかなか勉強には便利だと気付きました。論文の表(PDF
format) などを貼り付けておいて、あとで出先でiPhone
(にもインストールしておくと、自動的にメモをシンクしてくれる)でささっとチェック。大学受験のころは、細かい記憶事項をカードにまとめて、出先で復習してましたがそのハイテク版、といった感じですね。たとえ一分しかなくても結構復習ってできるもんです。こうしてみると、いかに必要な情報へのアクセス時間を短くするか、ということが受験勉強の肝のような気もしてきました。ちなみにこのソフトの便利さに気付いたのは試験前日でしたがなにか?わははは。
(2) 本を読むのに疲れたらスライドを眺める。
特に病理の勉強をしているときは、文字読むのに疲れたらぼーっとスライドを眺めるのもなかなか気分転換にもなり結構勉強にもなりました。要は疲れてきたら勉強に使用する媒体を換えてみるのも手ですな、というお話です。オーディオブックもしかり。
(3) 本を読め、本を
(2)と関連するのですが試験勉強を数ヶ月前に始めたときはやたらオーディオブックばかり聞いてました。でも教科書読んだ方が効率よい、というかオーディオブックは単独では勉強の足しにはあまりならないかなあ、というか、もっと他のメディアと組み合わせて使うべきだったかなあ、と反省しております。教科書読んだ後、復習の意味でオーディオブック聞くとすごく勉強になる気がしましがいかがなもんでしょう。
(4) 問題集をやる量は教科書を読む量と比べバランスよく
これも反省を込めて。僕は問題集から入る勉強法が好きで、大学受験のときはもっぱらこの方法を使っていたのですが、やっぱり教科書(というかレビューブック)読まんといけませんよね。システマティックに知識が入ってこないので。何事もバランスよく・・・・が基本かと。反省。
(5) 問題集で勉強するこつ:正解にこだわるな!
問題集を解く際はとかく正解したかどうかで一喜一憂してしまうのですが(僕はまさにそのタイプ)、重要なのは「何故ほかのオプションは間違っているのか」ということかとおもいます。要は他のオプションを否定した上でちゃんと正解のオプションを選べているかどうかが重要なのですね。ただ正解が選べるだけではだめなのじゃ(ってあなた誰ですか?)解説をしっかり読み込み、特になぜ他のオプションが間違っているのかを理解するのが重要かと。これも反省。
(7) たとえ勉強の総量は同じでも、長い期間かけてこつこつやった方が身につく
あたりまえやんけ!と言われそうですが、いや年取ってくるとますますこれが当てはまるような。学生時代は前日の一夜漬けで乗り切っていたんですが体力も集中力も落ちてくるので、これは本当にきつい。それに、長い時間かけて読み込んだ方が明らかに定着している。要は余裕もって勉強を始めろ!という話でしょうが、これがうまくできたらなあ(遠い目)いや、本当に自分への反省を込めて書いております。
Monday, October 26, 2009
試験が終わりました(とりあえず)
大変お騒がせしております。とりあえず試験受け終わりました。あとは来年また同じ試験を受ける必要がないことを祈るのみです。なんか毎年体力と集中力が落ちてきているのを感じます。最後のモジュールなんて、目もかすみ、頭もぼーっとし。でも、まあまた受けることになったら、またしっかり勉強できるからいいか?なんてポジティブシンキングですかね。わははは。>ちょっとそれは違うでしょう。
一応、悲観してクイーンズボーロー橋から身を投げるなんて事もせず、逆上して途中で試験を投げることもせず、こうして家に戻ってブログをアップしておりますのでご安心のほどを。(なんのこっちゃ)というわけでほとほと疲れました。明日からまた仕事ですよ。あーあ>ってあなた社会人でしょう。というわけで試験が終わって1時間ほどたった時点でのご報告でした。応援してくださった皆様、本当に有り難うございました。
Friday, October 23, 2009
あなたは直前まで勉強?それとも直前はのんびり派?
ちなみに某大学の医学部受験のときなんか、まさに直前に復習した問題がそのままで出て「ラッキー」という感じでした。解き方、解答含め全部暗記してたので、試験受けてると言うより、市役所行って書類埋めてるような感覚だったような。まあ、そういう経験があると、「直前まであがく」勉強がなかなかやめられないです。アメリカ人とかで前日にビールのみに行くとか言う人がいるけど、僕にはできないなあ。
というわけで、皆さんは試験の前は直前まで勉強されます?それとも前日ぐらいはのんびり過ごされますか?>というわけで勉強に戻りまーす。
Thursday, October 22, 2009
Wednesday, October 21, 2009
精神医学で言うところの・・・・
5 =120 おお、120時間(正確には120時間もないよーん>わし)もあるではないか、というのは精神医学で言うところのDenialという反応でしょうか?
Monday, October 19, 2009
社会人の受験勉強
1)日中は普通に仕事がある
あたりまえですが、朝に職場に行く必要があります。そして仕事をする必要が・・・・。駿台や代ゼミの授業が日中、夕方から自分の勉強、とかいう日々が懐かしいですね。職場の人間は(上司なんてもう試験通ってるから)「いい加減勉強やめたら、はははは」とか「大丈夫だって!落ちたら来年また受けたらいいじゃん」とかいい気なもんです。
2)勉強以外の本を読む必要がある
こっちは非定型抗酸菌の治療法とか、肺移植の適応とか、PPD 5mm以上でポジティブと考えるのはえーっと、とかLangerhans Cell Histiocytosisは S-100で Lymphangiolyomyomatosis はHMB-45でCD-1a positiveはどっちだったっけ、とか教科書(ていうか参考書)と格闘しているときに、ミッフィーはおじさんと飛行機乗ったり、ジョージはベーカー先生に診てもらったり、ジュラ紀のサメの生態はどうだっけなどという関係の本を読む必要に迫られます。
3)週末は買い出し。
週末こそ勉強をするぞー!でもその前に一週間分の食材を買い込まないと。飢えますから。
4)気力、体力も衰え・・・・・
受験生の時の記憶力、集中力、体力>全て衰えてます。しばらく問題集解いてたらふらふらになります。なんかいやっても同じ問題まちがえるし。とほほ。年をとるのはつらいなあ・・・・・なんたってアラフォー(なんて言葉誰がつくったんだ!)だもんなあ・・・・
というわけで、なけなしの力をほそぼそと使ってあと1週間頑張ります。
Sunday, October 18, 2009
http://twitter.com/
も試してみたくなりました。というわけで時々こっちでもつぶやいています。いや、暇つぶしに良いですな>勉強しましょう!
この画面の右の方に私のつぶやきが表示されるようにしてみました。すぐにでも始められますよ。皆様もお試しあれ。
Saturday, October 17, 2009
老いては子に従え
in New Yorkですから。
Thursday, October 15, 2009
将来の希望
11 days including today
As I have only 11 days left for pulmonary board exam, I really getting frustrated - need to do more questions and to read!! - New york is so cold nowadays. I have to be careful not to catch a cold.
Tuesday, October 13, 2009
シリーズ 偉い人はナイス、かつ腰が低い(場合もある)
Sunday, October 11, 2009
フェルメール
Saturday, October 10, 2009
カレー馬鹿再登場
Friday, October 09, 2009
やになっちゃうよなあ・・・・
英語教育の国際比較
Wednesday, October 07, 2009
Sunday, October 04, 2009
ニューヨーク地下鉄事情 続き
地下鉄の中で隣の人がどんな本を読んでいるのかちらっと見えることがあります。これもなかなか興味深い。ガテン系のラテンのお兄ちゃんが読んでいる本、スペイン語で書かれているので詳しくは内容が分からなかったのですが、著者名を見たらなんと
C G Jung。 ユングのスペイン語訳を読んでいたのでした。村上春樹(もちろん英訳)を読んでいるアメリカ人と会話が弾んだこともあります。当たり前ですが初対面の人で、ニューヨークでは初対面の人と割に気さくに話が弾むことがよくあります。ちなみに「村上春樹の著書で君のお薦めは?」と聞かれました。僕は20年近く彼のファンであり、一押しはねじ巻き鳥クロニクルです。短編ではパン屋再襲撃となります。品川猿もなかなかですね(これは最近ニューヨーカーに収録されてました)
おっと話がずれました。アマゾン発のKindle
(電子ブックリーダー)を持ち歩いている人もいます。教科書を持ち歩いている人もちらほら。私は地下鉄の中ではもっぱら専門医試験用の問題集を開いております。はい。
Saturday, October 03, 2009
ニューヨーク地下鉄事情
それにしても地下鉄のホームでのアナウンスはスピーカーの性質が悪いのか全く何を言っているのか理解できません。駅名の表示も不親切で当初は電車がどこに止まっているのか非常に分かりづらかったです。行き先だってややこしい。日本の鉄道システムになれた身にとってはよくまあ、みんなこんなので迷わないよ、と思うのですが。
Friday, October 02, 2009
OMG - 3 more weeks to go for Pulmonary Medicine Board Exam (American Board of Internal Medicine)
York though I rarely write in English. So let me try ....(OMG)....
writing in English. So again, this annoying pulmonary board exam is
almost there. 3 more weeks to go. Concentrating more in doing
questions rather than reading textbooks. I still make many mistakes
which really makes me depressive. You could say why don't you spend
your time in study rather than writing this stupid blog. Well..... you
know Freud once talked about denial.
なんてインターナショナルなチームなの!
さて、現在は呼吸器のコンサルトをやっていて、外来の手技も担当となってます。まあ、多くは気管支鏡ですね。というわけで、先日手技を終えた後の患者さんのチェックをしていたら、患者さんから「なんてインターナショナルなチームなの!」と笑われました。アテンディングがアフリカはガーナ出身、フェローは日本人(私)看護師はフィリピン出身、時々手伝いに顔を見せるフェローVちゃんはベネズエラ、と確かに国際的です。そりゃそーだ。ニューヨークだもん。Of
course we are in NYと笑って返しておきましたが、まあ不思議な街ですよね。
それにしてもニューヨークは本当にフィリピン人の看護師さんが多いです。独特のアクセントなので声を聞くと一発で分かりますが、彼女たちは世間話、特に誰かの悪口を言ってるときは必ずタガログ語になります。ぼくはタガログ語は全く理解しないのですが、悪口を言ってるときは雰囲気でだいたい分かります。「ちゃんと分かるぞ!」とからかうんですけどね、ははは。