アメリカ東海岸で働く日本人内科医師のブログです。留学20年目(これを留学と呼べるかはともかく )にして、未だに英語で苦労し、英語を学び続ける悲哀?を中心にアメリカで日々心に移り行くよしなしごと(ref 兼好法師)を書いております。医学関連のおはなしが少なくて恐縮ですが、お暇なときにお付き合い頂けましたら幸いです。
Saturday, November 18, 2006
20年学び続けている
お昼はいつもランチを食べながら内科のレクチャーを聴きます。このレクチャーが各方面の先生によってなされるのですが、数日前にあった低ナトリウム血症 hyponatremia のレクチャーは素晴らしかったです。 (ちなみにアメリカの内科のプログラムでは、低ナトリウム血症はメジャーなトピックでお昼のレクチャーや、モーニングレポートやらでしょっちゅう出てきます) レクチャー自体も素晴らしかったのですが、何より感銘を受けたのは先生の言葉「いやー、低ナトリウム血症は難しいねえ。僕はここまで理解するのに20年かかったよ。毎年この項目について何か新しいことを学んでいるね」という正直なコメント ー(ちなみにこういう謙虚な言葉をアメリカ人から聞くのは珍しい気がするのですが・・・・偏見か?)。まあ、低ナトリウム血症を医学という言葉に置き換えても良いのでしょう。僕も後輩の先生や学生さんに、このような言葉を言い続けられる医師になりたいですね。
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