Saturday, November 07, 2009

米国呼吸器内科専門医試験 受験ガイド その1かな

カレーの話やら、動物園の話やら、サンディエゴ、寿司に至るまで毎回脈絡のない当ブログですが、今回は「お受験」

のびさんのコメントに触発されて、略語をKISS (くそいまいましい専門医試験 Kuso Imaimashii Sennmoni
Shikenn)と変更しましたが、まあこのKISSを2週間前に終えて、自分へのメモとしての意味も込めて書き連ねたいと思います。どっちにしても来年は集中治療医の専門医試験も控えてますしね。

(1) 出題傾向をちゃんとチェックする。

あらゆる受験の基本中の基本でしょうか。試験で何を問われるのか把握しないと、勉強にも重みがつけられませんしね。出題されない箇所に多くの時間を割くのは、試験に通る、という観点からは限られた時間というリソースの無駄遣いになります。
ちなみに出題範囲と、どの分野からどのくらいの割合で出題されるかは、American Board of Internal
Medicineのウエブサイトにちゃんと載ってます。これをみると、Asthma や
COPDは当たり前ながら、たくさん出題されます。Sleep Medicine
は非常に高頻度で出題されるというのもわかります。Pulmonary Medicineと銘打っておきながらCritical Care
からも結構出題されます。これはアメリカのトレーニングが呼吸器・集中治療とバンドルされているからでしょう。

http://www.abim.org/pdf/blueprint/pulm_cert.pdf

(2)問題集を活用

僕だけの問題かもしれませんが、参考書を読んだだけではいまいち頭に入らない。必ず問題集をやるようにしました。僕の場合ちと、こちらの比重が大きいような気もしましたが、反省。出題される問題数の最低2倍ぐらいは解いた方が良い。できたら4倍ぐらい。Pulmonary
Board は全部で240題出題されるので、500題ぐらいは準備した方が吉かと言うことですね。できたら1000題だけど、問題集がそこまでない。専門医試験になればなるほど、リソースは限られてきますな。僕は問題集だいたい3回くらい繰り返しといて問題ごと覚えてしまうようにしてしまいましたが、これは完璧にできなかった。大いに反省。

(3)さまざまなメディアを活用

参考書読むのにつかれたら、パワーポイント(レビューコースでもらえる)を活用、オーディオレクチャーを聴くなど。お汁粉に飽きてきたら塩昆布を食べるようなものでしょうか?違うか?

(4) ハイテクを駆使する
(3)と関連して、今の時代、コンピュータ、インターネットを使わない手はありません。ACCPはiPhone用にPulmonary Board
用の問題集を数週間以内に発売するそうです(Sleep Medicine用のiPhoneアプリはすでに発売中。Pulmonary
MedicineとCritical Careも発売間近というのは極秘情報・・・・でもないか。ACCPの会場で聞いてきた)

http://www.chestnet.org/iSEEK/index.php

こういったツールは細切れ時間の有効利用につながります。Evernoteもしかり。気になった情報を貼り付けておいて後でiPhoneでレビューするといった利用法は非常に有効。

(5)余裕を持って試験勉強を始める。

反省(反省だけなら猿でもできる・・・というCMがありましたね)僕は結局4ヶ月ぐらいかけたのかな?ボードレビューコースから2ヶ月前は結構集中してやりました。でもちゃんと半年ぐらい前から読み込みを始めておけば良かった。

(6) 普段出会う疾患を、その場で参考書と関連づけ勉強する。

反省・・・・・・ひたすら反省・・・・・・

というわけでアップデートするかも

2 comments:

のび said...

お恥ずかしい限りです。(笑)何でKISSと読み間違ったのか、未だに謎のままです。が、間違ったと知った時は一人で赤面でしたぁっ!そして、KISSを採択して頂き光栄です。
また次の試験が待っているのですね。ホントにドクターの方々は日々勉強されていて頭が下がります。お子さんたちに発音の注意をされてるエピソードに思わず吹き出してしまいました。(笑)

Taro Minami 南 太郎 said...

のびさん、いつもコメント有り難うございます。いや、KISSのほうがセンスありますよね。しかし、本当にこの忌々しい試験はまだまだ続きます。来年が終わったら、もう内科専門医試験のrecertificationを考えないと。まあ、こうでもしないとなかなか勉強する気にならないので>おい!こんごともよろしくお願いします。