Sunday, June 28, 2015

プラトンの国家編、ギリシャの現在

プラトンの国家編 (The Republic by Plato)
などというと哲学書でとっつきにくいイメージを持たれるかもしれません。僕が読んでいるのは英語版ですが、翻訳が素晴らしく実に読みやすいです。
http://www.amazon.com/Republic-Plato-Second/dp/0465069347


実際に読んでみると哲学書に見られがちなとっつきにくさがなく、実に読みやすい。ソクラテスとその仲間たちの対話をまとめているものなので小説を読むように読み進められます。読んでみてびっくりするのはその当時
(プラトンはBC428-BC348、諸説あり)から非常に高度な文化が発展していたということです。ソクラテスがアテネからピレウスに行った際にお祭りを見学しようという話になりますが、フェスティバルがその当時から普通にあるのもびっくりだし、その当時からお祭りやら、馬に乗ったtorch
raceなんて出てくるのもびっくりです。ま、PlatoのRepublicという著作自体が高度な文化の証明なわけですが。

アテネにせよ、ピレウスにせよ、ギリシャといえば、最近は色々と大変なようですね。6月30日まであと数日ですがどうなるのでしょうね。物事が良い方向に進むことを祈っております。
http://www.theguardian.com/business/live/2015/jun/27/greek-crisis-mps-referendum-tsipras-eurogroup-ministers-live

ニュースを読んでいるとReferendumとかBailoutとか普段使わない単語が出てくるので英語の勉強にもなります、って最後は強引にEngRishmanの基本編集方針(笑)に則ることができましたね。

Wednesday, June 17, 2015

BWV 1052

最近英語のお話から遠ざかって相変わらず趣味の話ばかりしており申し訳ありません、と書きながら性懲りもなくピアノの話を続けます。覚悟してください←おい!

というわけでBWV 1052といえば、はい、もちろんそうです。バッハのピアノ協奏曲1番
ニ短調です(わからんちゅうの)。バッハのピアノ協奏曲は最近のお気に入りで、毎日のように聞いております。もちろんGouldの演奏です。
ニ短調、すなわちD minorというのはモーツアルトもそうですが(そう、そこのお兄さんわかってらっしゃる、モーツアルトのピアノ協奏曲といえばD
minor(つまり20番と24番)が一番っすよ)実に渋い、渋く五臓六腑に染み渡りますなあ、なんのこっちゃ。つまり、実に心に染み渡るということが言いたいのですが。

そういえばこの曲を検索していたらあの「のだめカンタービレ」で登場していたそうですね。ちょっとのだめが演奏するところも聞いてみたかったかも。

Sunday, June 07, 2015

英語の勉強法

アメリカに10年以上滞在し、日常的に英語を使い仕事をしていると、「どのようにして英語を勉強したのですか」という質問をいただくこともあります。本音としては「こっちが勉強法を聞きたいぐらいだよ」というところですが(何と言ってもEngRishmanですから)まあ僕なりに思うところを徒然なるままに書きとどめておきます

(1) Motivationが一番、興味ある分野の文章を英語で読む
(2) 英単語を覚えるのは結構大事。泥臭い作業だけど、じわじわ効いてくる
(3) スクリプトのついたビデオ(最近はYoutubeなどに山のようにありますよね)を見る

ということでしょうか。英文を書くことについてはこっちが聞きたいですよ、本当に。英語で専門分野の教科書かきましたけど、あれは本当にしんどかった・・・

Leonard da Vinci と Michelangelo

ちょうどボストンのMuseum of Fine ArtsでLeonard da
Vinci展をやっていたので観てきたのですが実に面白かった。ちなみに葛飾北斎展も開催されていて、昨今のMFAはお得感満載です。Leonard
da Vinciの作品をMichelangeloの作品と対比して展示していたのですがなかなかおもしろかった。解説を読めばこの二人の大天才は大分性格が違ったようですね。Leonardは自由奔放、Michelangeloは実直で朴訥に仕事を進めるタイプ。同時代に生きた(Leonardのほうが年上)この二人の大天才はお互いをライバルとみなしていて、やはりというか、そりが合わなかったそうです。

http://www.mfa.org/exhibitions/leonardo-da-vinci-and-the-idea-of-beauty

Saturday, June 06, 2015

朝型と夜型

子供の頃から朝型の生活で、目がさめるのは大体朝の4−5時ぐらい、でも夜は眠くてしょうがない、9時ぐらいには寝てしまう、とくに中学生・高校生の頃は早ければ7時ぐらいに寝てしまうので(でも朝3時過ぎに起きていた)友人達を呆れさせていたEngRishmanですが、世の中には朝型の人もいれば、夜型の人もいらっしゃるようです。

僕はGlenn Gouldの弾くBachが大好きで、最近はそればっかり聴いているのですが(あれ、Mozartは?)物の本によればGouldはとんでもない夜型生活の人だったようです。Daily
Ritualsという本をひもとくとGlenn Gouldについては以下の様な記載が見当たります。

Sometimes errands forced him to leave the house earlier, but in
general Gould slept until the late afternoon, often making a few phone
calls to help himself wake up (1)

ということでなんと夕方まで寝て、それから起きて仕事をするというなんだかドラキュラ伯爵のような生活を送られていたようです。夜通し活動して、寝るのは朝の5時から6時頃といいますから、全く昼夜逆転していたわけで、まあ健康的な生活とは言えないでしょう。そのせいかどうかはわかりませんが、50歳の誕生日を迎えた二日後に激しい頭痛を訴えて病院に運ばれ、そのすぐ後に脳梗塞で世を去る(2)ことになります。

(References)
1. Currey, Mason (2013-10-24). Daily Rituals: How Great Minds Make
Time, Find Inspiration, and Get to Work (p. 139). Picador. Kindle
Edition.

2. http://en.wikipedia.org/wiki/Glenn_Gould